原城駅

原城駅について

原城駅（はらじょうえき）は、長崎県南島原市南有馬町大江の地に位置していた、かつての島原鉄道の駅です。本駅は歴史的な経緯を持ち、長い間地域の交通の要所となっていましたが、最終的には廃駅となりました。

歴史

1926年7月2日、口之津鉄道によって南有馬駅（みなみありまえき）として開業されました。当初は終着駅としての役割を果たしていましたが、1928年3月1日に加津佐駅までの延伸が行われると、途中駅としての新たな歴史が始まりました。1943年7月1日には会社の合併があり、島原鉄道の駅として生まれ変わります。

時が経つにつれ、駅名は1962年に地元の要望を受けて原城駅に改称され、さらに1966年には業務が委託化され、1984年には貨物営業が廃止されました。1985年10月31日には、新しい駅舎が竣工し、その後も長らく利用が続けられましたが、2000年には業務委託が廃止され無人駅となり、2008年4月1日には島原外港から加津佐間が廃線となり、廃駅の道を歩むことになります。

駅構造

原城駅は、相対式のホームを2面2線を持つ地上駅でした。この構造により、当駅を出ると加津佐駅まで列車の交換はできない仕様でした。駅舎はコンクリート製でありながら無人駅であったため、静かな雰囲気の中で利用されていました。

利用状況

原城駅の営業最終年度は2007年度で、この年の年間乗車人員は27,250人、降車人員は25,691人という数字が記録されています。この数値は駅の利用状況を示す重要な指標となりました。

駅周辺

駅の周囲は南有馬の市街に囲まれており、地域の生活と密接に関連していました。近隣には歴史的な原城跡があり、この場所は観光名所としても知られています。さらに、南島原市立南有馬小学校や南島原市立南有馬中学校も近くに位置し、地域の教育の中心地となっています。その他にも、南有馬郵便局や親和銀行の南有馬支店が周辺にあり、国道251号も近接しています。

隣接駅

原城駅は島原鉄道の一部であり、隣接駅には浦田観音駅と有馬吉川駅があります。このように、原城駅は地域の交通網において重要な役割を果たしていました。

終わりに

原城駅の歴史は、地域の発展とともにあり、長崎県南島原市の鉄道の一コマとして今も記憶されています。かつては多くの旅行者や通勤者に利用されていたこの駅も、時と共にその役割を終えましたが、多くの人々の心に残る存在として語り継がれていくことでしょう。

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