原田駅 (福岡県)

原田駅（はるだえき）について

原田駅は、福岡県筑紫野市原田に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）の駅です。この駅は、九州鉄道（初代）の開業と同時に設立され、現在も残る九州最古の駅の一つとして、多くの歴史を持っています。鹿児島本線の上に位置し、当駅を終点とする筑豊本線（原田線）も接続しています。駅番号は鹿児島本線がJB10、筑豊本線がJG05です。

歴史

原田駅は、篠栗線が全通する以前は筑豊と博多を結ぶ重要な乗換駅として発展し、蒸気機関車の給水や給炭を行う拠点としても知られています。駅の歴史は、1889年12月11日、九州鉄道（初代）として開設されたことから始まります。その後、1907年に国有化され、1929年には筑豊本線の開通により接続駅となりました。時が経つにつれ、駅の貨物取扱が廃止されたり、業務委託駅に変更されたりする中で、1987年にはJR九州に引き継がれ、駅舎も1999年に改築されるなど、さまざまな変遷を経て現在に至っています。

駅名の由来

原田駅の名称は、開業当初の地名「御笠郡筑紫村字原田」に由来しており、かつてここが長崎街道の宿場町であったことから名付けられました。地名の由来についての詳細は不明ですが、平地にある田を意味する「原田」という説や、治めていた大蔵氏に関する説などが示唆されています。

駅構造

原田駅は地上駅で、3面5線のホームを備えています。複合型の単式ホームと島式ホームがあり、特に0番のりばは原田線専用の頭端式ホームです。駅舎は、1999年に建て替えられたもので、1階建ての鉄筋コンクリート造りになっています。新しい跨線橋も設置され、エレベーターも完備されており、利用者にとって便利な施設となっています。現在、駅はJR九州の直営で、みどりの窓口や自動改札機が設置されています。

利用状況

2020年度の1日平均乗車人数は3,059人で、1998年以降は増加傾向が見られ、2004年度には3千人を超えました。この傾向は、地域の住宅開発や交通の便の向上と無関係ではなく、駅前ロータリーへのバス乗り入れなど、利便性を高めるための施策が行われています。

駅周辺

原田駅は筑紫野市の南端に位置し、周辺は新興住宅地が広がっています。駅前にはロータリーが整備され、買い物や生活施設も増えてきています。近年の開発により、以前の閑散とした光景が一変し、活気ある街の中心地の一部として機能しています。また、駅周辺にはマルキョウや筑紫野ベレッサなど商業施設が集まっており、地域住民にとって重要な生活基盤となっています。

周辺の交通

• - 鉄道: 西鉄天神大牟田線の筑紫駅からは約2kmの位置にあります。
• - バス: 西鉄バス二日市の系統が駅前で発着します。
• - タクシー: つくしの交通による常駐タクシーがあります。
• - 道路: 鳥栖筑紫野道路の原田インターチェンジにも近いです。

教育機関

原田駅の近くには福岡常葉高等学校や筑紫野市立筑紫野南中学校、筑紫野市立原田小学校などの教育機関が点在しています。このように、駅周辺は居住・交通・教育の利便性が高く、地域の重要な拠点としての役割を果たしています。

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