原純夫

原純夫（はら すみお）

日本の経営者であり、官僚。

生涯

1911年3月7日に神奈川県で生まれ、1997年10月30日に心不全で逝去。86歳。

旧制一高を経て東京帝国大学に進学し、1933年に高等文官試験の行政科と司法科に合格。翌1934年に東京帝国大学法学部法律学科を卒業後、大蔵省に入省。理財局に配属された。

大蔵省では、国税庁次長、主計局次長などを歴任し、1956年7月6日に主税局長に就任。1960年4月12日には国税庁長官に就任した。1962年5月に大蔵省を退官。

その後、東京銀行に入行し、副頭取を経て1965年5月に頭取に就任。1973年5月に会長、1977年6月からは相談役を務めた。1982年4月には、長年の功績が認められ、勲一等瑞宝章を受章している。

官僚としてのキャリア

原純夫は、大蔵省入省後、主に税務畑を歩んだ。理財局属としてキャリアをスタートさせ、その後、英仏駐在財務書記、満州国総務庁参事官などを歴任した。戦後は、主税局国税第二課長、主税局国税第一課長、主税局税制課長、国税庁直税部長などを経て、国税庁次長に就任。その後、主計局次長、主税局長と要職を歴任した。1960年には国税庁長官に就任し、税制改正に尽力した。その専門知識と卓越したリーダーシップは、税制行政の発展に大きく貢献した。

経営者としてのキャリア

1962年に大蔵省を退官後、東京銀行に入行し、副頭取を経て頭取に就任。当時の東京銀行は、戦後の復興期を経て高度経済成長期を迎え、国際化が急速に進んでいた時期であり、原純夫は、その国際感覚と卓越した経営手腕を発揮し、東京銀行の国際化を強力に推進した。また、会長、相談役としても、その豊富な経験と知識で東京銀行の発展に貢献した。

人物像

原純夫は、その温厚な人柄と卓越した能力で、多くの人々に慕われた。また、税制や金融に関する深い知識と国際感覚を持ち合わせており、日本の経済発展に大きく貢献した。

年譜

1934年4月：大蔵省入省、理財局属
1935年11月：英仏駐在財務書記
1943年10月：満州国総務庁参事官
1947年7月2日：主税局国税第二課長
1948年12月9日：主税局国税第一課長
1949年6月1日：主税局税制課長
1949年12月22日：国税庁直税部長 兼 主税局税制課長
1951年9月6日：国税庁直税部長
1952年12月27日：国税庁次長 兼 国税庁直税部長
1953年7月16日：国税庁次長
1953年9月1日：主計局次長（次席）
1955年8月10日：主計局次長（首席）
1956年7月6日：主税局長
1960年4月12日：国税庁長官
1962年5月1日：退官

受章

1982年4月：勲一等瑞宝章

参考文献

* 興信データ株式會社『人事興信録 第36版 下』興信データ、1991年。

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