原聖四郎

原聖四郎：多彩な役柄で日本のスクリーンを彩った俳優

原聖四郎（はらせいしろう、1904年11月24日 - 没年不詳）は、日本の映画・テレビドラマ俳優である。茨城県水戸市出身。原清二、原良助、大原聖一郎といった芸名も使用した。

彼のキャリアは、戦前から戦後にかけての日本の映画黄金期に跨る。大映に所属し、時代劇から現代劇まで、幅広いジャンルの作品に出演した。端役から重要な脇役まで、数多くの作品でその存在感を示した。

映画出演作品
原聖四郎が出演した映画作品は多岐に渡る。時代劇では、忠臣蔵や白虎隊といった古典的作品から、痛快時代劇、任侠映画まで幅広い作品に出演している。また、現代劇でも活躍し、社会派作品やメロドラマにも出演している。代表的な出演作品を以下に示す。

最後の攘夷党 (1945年)
狐の呉れた赤ん坊 (1945年)
槍おどり五十三次 (1946年)
愛妻物語 (1951年)
花の白虎隊 (1954年)
忠臣蔵 (1958年)
千代田城炎上 (1959年)
疵千両 (1960年)
濡れ髪牡丹 (1961年)
銭形平次捕物控 美人鮫 (1961年)
風と雲と砦 (1961年)
長脇差忠臣蔵 (1962年)
妖僧 (1963年)
博徒ざむらい (1964年)
新・鞍馬天狗 五条坂の決闘 (1965年)
ひとり狼 (1968年)
若親分乗り込む (1966年)
陸軍中野学校 雲一号指令 (1966年)
陸軍中野学校 竜三号指令 (1967年)
博徒一代 血祭り不動 (1969年)
本陣殺人事件 (1975年)
やくざ戦争 日本の首領 (1977年)

これらの作品を通して、原聖四郎は時代劇俳優としての地位を確立したと言えるだろう。

テレビドラマ出演作品
映画だけでなく、テレビドラマにも積極的に出演していた。1950年代後半から1970年代にかけて、数多くのドラマに出演。時代劇、現代劇問わず、幅広い役柄を演じている。

特に人気を博した時代劇シリーズ「水戸黄門」や「大岡越前」、「必殺シリーズ」などへの出演は、彼の知名度をさらに高めることとなった。これらの作品では、個性的な脇役や、物語に深みを与える重要な役どころを演じ、視聴者から高い評価を得ていた。

追跡 (1955年)
柔 (1964年～1965年)
紅つばめお雪 (1970年)
水戸黄門 (1971年～1978年、複数回出演)
大岡越前 (1972年)
必殺シリーズ (1975年、1977年、複数回出演)
遠山の金さん (1977年)

俳優としての原聖四郎
原聖四郎は、その正確な没年は不明なものの、日本の映画・テレビドラマ史に名を刻んだ俳優であることは間違いない。時代劇から現代劇まで幅広いジャンルで活躍し、数多くの作品に出演。脇役ながら、その存在感と演技力は高く評価された。彼の出演作は、戦後日本の映像文化を語る上で欠かせないものとなっている。彼の功績は、これからも日本の映画史において語り継がれていくであろう。

参考資料
原清二（原聖四郎） - 日本映画データベース
原聖四郎 - KINENOTE
Seishirô Hara - IMDb

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