山口圭司

山口圭司について

山口圭司（やまぐち けいじ、1974年2月17日生まれ）は、北海道函館市出身の元プロボクサーです。彼は第22代日本ライトフライ級王者であり、また元WBA世界ライトフライ級王者として知られています。左利きのボクサーとして知られ、試合前の入場曲にはヨーロッパの「The FINAL COUNTDOWN」を使用していました。 現在、山口は大阪府松原市に住んでおり、河内天美駅近くで「函館cafe&bar HamedⅡ」のマスターをして223322います。

ボクシングの道のり

プロ転向前の歩み

山口は中学時代に井岡弘樹に憧れ、函館大学付属有斗高等学校に入学する際に札幌にある桜井ボクシングジムでボクシングを始めました。高校時代には全国高等学校ボクシング選抜大会、インターハイ、国民体育大会での三冠を達成しました。プロ入り後はアウトボクサーとして活躍し、ライトフライ級からバンタム級まで広く戦いました。彼は函館市民栄誉賞を受賞しており、その実績は多くの人々に評価されています。高校時代には多くの有名大学やプロジムからの指名を受けましたが、憧れの井岡からの直接の誘いによりグリーンツダボクシングクラブに入ることとなりました。当時の契約金は日本プロボクシング史上最高の1,000万円に上りました。

プロ生活の始まり

1992年5月17日にプロデビューを果たし、ジムの先輩である井岡弘樹の世界戦の前座として2戦目を迎えます。その後、井岡の試合に2度立ち、1994年9月19日には自身の初挑戦で日本ライトフライ級王座を獲得しました。この王座は、座嘉比勝則との対戦で10回判定勝ちで得たものです。山口はこの後、3度の防衛に成功し、その後王座を返上しました。続いて1995年9月には世界初挑戦を果たしますが、WBA世界ライトフライ級王者の崔煕庸相手に判定負けを喫しました。

世界王座獲得

1996年5月21日、山口は再び世界に挑戦し、カルロス・ムリーリョ相手に見事なアウトボクシングで12回判定勝利を収め、世界王者の座を手に入れました。8月の初防衛戦では再びムリーリョと対戦し、見事に勝利します。しかし、その後の1996年12月にはピチット・チョーシリワットとの試合でダウンを喫し、TKO負けを喫してしまいました。この敗戦によって彼は世界王座を失い、フライ級への転向を決意しました。

フライ級以降の挑戦

1997年11月22日、フライ級での挑戦が実現し、WBA世界フライ級王者ホセ・ボニージャに挑みますが、TKO負けに終わります。フライ級でも減量の苦しみが続き、スーパーフライ級に転向することを決めました。1998年10月には日本スーパーフライ級王者名護明彦に挑戦するも、判定負けを喫し、2000年には様々なジムを転々としながら試合を続けますが、最終的に3連続TKO負けを経て現役引退を決意しました。

引退後の活動

引退後は、地元のパチンコ店のイメージキャラクターとして活動し、さらに井岡弘樹ジムでチーフトレーナーとして後進の指導にあたりました。そして、現在では「函館cafe&bar HamedⅡ」のマスターとして、ボクシング界で育んだ経験を地域に還元しています。

戦績

彼のプロボクシングの結果は39戦30勝（11KO）8敗1分としており、そのキャリアにおいて数々のタイトルを獲得しています。日本ライトフライ級王座やWBA世界ライトフライ級王座の防衛を果たしたことは、今でも多くのファンの記憶に刻まれた印象深いものです。

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