反ソビエト

反ソビエト主義とは

反ソビエト主義とは、ソビエト連邦、またはソ連の政府権力に対して反発する思想や運動を指します。「ソビエト」は元来「評議会」を意味するロシア語ですが、ここでは国家としてのソビエト連邦を指すものとして扱います。

反ソビエト主義は、以下の3つの異なる種類に分類できます。

冷戦中の反ソビエト運動: 西側諸国が反共主義政策の一環として行った、国際政治上の運動です。
ロシア内戦時の反ボルシェビキ: ロシア十月革命後の内戦において、メンシェヴィキなどの反ボルシェヴィキ派が掲げた主張です。
ソ連市民へのレッテル: 反政府活動に関与している（とされる）ソビエト市民に対して貼られたレッテルです。

また、反露主義の一環として反ソビエトを主張するケースも見られますが、ロシア人の中にも反共・反ソを訴える人々（白系ロシア人など）がいるため、両者は必ずしも一致するものではありません。

ソビエトとロシア

反ソビエト運動は、1917年の十月革命に続くロシア内戦において、主に白軍によって展開されました。戦間期の1920年代には、ポーランドの諜報機関によってレジスタンス運動が組織されました。1941年の独ソ戦勃発後には、ロシア解放軍などのナチス・ドイツ主導の反ソビエト組織が結成されました。

ロシア内戦中には、聖職者、貴族、クラーク（富農）、元ロシア帝国の警察官など、あらゆる人々が自動的に反ソビエトと見なされ、「人民の敵」として処刑されました。ソビエト連邦においては、反ソ感情を持つこと自体が犯罪とみなされ、「反ソビエト主義者」は「反革命分子」と同義のレッテルとして用いられました。

冷戦時代には、東欧諸国を中心にソビエト連邦の支配に対する反乱が各地で発生しました。

関連項目

反共産主義
反露主義
反スターリン主義
ソビエト捕虜に対するドイツの虐待
赤狩り
赤色テロ
ソビエト帝国
ロシア解放軍
ウクライナ蜂起軍
東ベルリン暴動
ハンガリー動乱
プラハの春
東欧革命
ソ連8月クーデター

参考文献

(参考文献の情報は原文に記載されていませんでした。必要に応じて追記してください。)

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