古丹別川

古丹別川（こたんべつがわ）

古丹別川は、北海道北西部の留萌振興局管内、苫前町を流れる二級河川であり、日本海へと注ぎます。

地理

源流は苫前町の天塩山地に位置し、そこから西へ向かって苫前町内を細かく蛇行しながら流れていきます。河口付近には海岸段丘が発達しており、過去の地形変動を物語っています。また、氾濫原の周辺部には河岸段丘が認められ、河川の浸食作用と堆積作用の歴史を垣間見ることができます。

流域面積の約80%は山林が占めており、豊かな自然環境が保たれています。上流域では、良質なアンモナイトをはじめとする化石が産出されることで知られ、地質学的にも貴重な場所となっています。

名称の由来

古丹別川の名前は、アイヌ語の「コタン・ペッ（kotan-pet）」に由来します。これは「村の川」という意味であり、古くからこの川が地域住民の生活と密接に関わってきたことを示唆しています。

流域の自治体

古丹別川が流れる自治体は以下の通りです。

北海道
留萌振興局
苫前郡苫前町

利水

古丹別川は、流域における様々な用途に利用されています。

農業用水：農地の灌漑に利用され、農業生産を支えています。
水道用水：住民の生活用水として利用されています。
消流雪用水：冬季の消雪や流雪に利用され、道路の安全確保に貢献しています。

主な支流

古丹別川には、以下の支流が流れ込んでいます。

二股川、大曲沢川、熊の沢川、オンコの沢、小平越沢川、キッコウの沢川、アイヌ沢川、ヤシコワンナイ沢、二本柳沢川、オペタルナイ川、アノトロマ川、チエボツナイ川、三毛別川、八線沢、江島の沢川

主な橋梁

古丹別川には、以下の橋梁が架かっています。

雪見橋（国道239号）、熊追橋（国道239号）、滝下橋（国道239号）、沼下橋（国道239号）、清流橋（国道239号）、霧立橋（国道239号）、円山橋（国道239号）、夕霧橋（北海道道741号上遠別霧立線）、滝の上橋（国道239号）、神誠橋（国道239号）、東雲橋（国道239号）、東川橋（国道239号）、正和橋（国道239号）、共鳴橋（国道239号）、二股橋（北海道道437号羽幌原野古丹別停車場線）、修栄大橋、金刃比羅橋、苫前橋（国道232号）

関連項目

霧立沼
日本の川一覧
北海道の川一覧

外部リンク

古丹別川水辺の楽校-河川財団
岩見の一本松-北海道開発局留萌開発建設部
苫前くま獅子舞-北海道マガジン「カイ」

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