古沢淳

古沢 淳（ふるさわ じゅん）

1971年1月27日、熊本県で生まれた古沢淳は、日本の元プロ野球選手です。現役時代は主に外野手としてプレーしました。そのキャリアは、九州学院高校での学生野球に始まり、明治大学を経て、プロ野球のヤクルトスワローズで終焉を迎えます。

アマチュア時代

古沢は九州学院高校に進学し、野球部で才能を磨きました。高校2年生の夏には、代走として第69回全国高等学校野球選手権大会の舞台に立ち、甲子園での経験を積みました。高校卒業後は、東京六大学野球の名門、明治大学に進学します。大学では硬式野球部に所属し、中心選手の一人として活躍。4年時にはチームのキャプテンを務め、後輩である柳沢裕一捕手や鳥越裕介内野手らと共に、春季リーグでの優勝という輝かしい成果をチームにもたらしました。東京六大学リーグ戦では、通算56試合に出場し、184打席で51本の安打を放ち、打率は.277を記録しました。また、2本の本塁打と17打点をマークするなど、打撃面でもチームに貢献。さらに、外野手として2度のベストナインに選出されるなど、高い守備力も評価されました。大学時代のチームメイトには、1学年上の三輪隆捕手や、3学年下で後にプロでも1年間同僚となる野村克則捕手などがいました。

プロ野球時代

大学での実績が評価され、1992年のプロ野球ドラフト会議において、ヤクルトスワローズから6位指名を受け、プロ入りの夢を叶えました。背番号は「48」に決定。プロの世界に足を踏み入れた古沢は、まずファームリーグでの経験を積むことになります。ここでは着実に経験を積み、レギュラーポジションを獲得するなど実力を示しました。プロ入り3年目には、ファームが優勝を決めた直後に一軍へ初めて昇格し、出場機会を得ました。しかし、当時のヤクルトスワローズの外野陣には、飯田哲也選手や、同期入団の真中満選手といった実力者が揃っており、一軍でのレギュラー定着への道は非常に険しいものでした。限られた出場機会の中で自身の存在感を示すことは難しく、プロの世界での壁の高さを痛感することになります。結果として、古沢のプロ野球選手としてのキャリアは長くは続きませんでした。ヤクルトスワローズでの4年間で一軍での出場機会は少なく、1996年シーズン終了後に現役を引退することを決断しました。

主な一軍記録

古沢選手が一軍で記録した主な初記録は以下の通りです。

初出場: 1995年10月3日、横浜スタジアムで行われた横浜ベイスターズ戦。4回裏に代打ではなく、守備固めとして真中満選手に代わり左翼手として出場しました。
初打席・初安打: 初出場を果たした試合と同じ、1995年10月3日の横浜ベイスターズ戦。6回表に相手投手マイク・バークベック氏からプロ入り初となる安打を記録しました。
* 初先発出場: 1995年10月6日、明治神宮野球場での広島東洋カープ戦。この試合では2番・左翼手として初めて先発メンバーに名を連ねました。

現役引退後、古沢氏がどのような道を歩んだかの公式な情報は限られていますが、短いプロ野球人生で培った経験は、その後の人生において貴重な財産となったことでしょう。

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