古賀正浩

古賀 正浩の生涯と政治経歴

古賀正浩（こが まさひろ）は、1934年8月5日に朝鮮半島の平安北道で生まれ、福岡県久留米市で成長しました。福岡県立明善高等学校そして東京大学法学部を卒業した後、国家公務員試験に合格し農林水産省に勤務を始めます。入省当初は農林省でのキャリアを有し、福岡県農政部長や農林水産省の農業協同組合課長を歴任しました。

1982年に退官を果たた古賀は、1983年に自民党木曜クラブの新人候補として衆議院議員総選挙に挑戦しますが、まずは落選を経験しました。しかし、1986年の選挙では旧福岡3区から初当選し、その後の中選挙区制での戦いにおいて「三古賀」と呼ばれる同姓の議員たちに囲まれながらも、政治活動を続けることになります。1987年には経世会、1992年には改革フォーラム21の設立にも参加しました。

1991年11月、宮澤内閣で政務次官にも就任するなど、政界の中でもその地位を確立していきましたが、1993年に自民党を離党し、新生党の結成に参加しました。この新党での活動は結実し、衆院選では最も多くの票を獲得して当選。1994年には新進党の設立に寄与しました。

1996年10月の衆院選では新たに導入された小選挙区比例代表並立制のもとで、ライバルであった古賀一成との戦いに勝利。続く1997年には新進党が分党する際、古賀は無所属として活動しますが、その後、自民党に復党し、平成研究会に入会します。1998年8月には衆議院商工委員長としての地位を担いました。

2000年6月の衆院選では古賀一成との再戦となり見事勝利をおさめますが、2001年以降は健康を害し、度重なる入退院を余儀なくされました。翌年の2002年9月6日、東京都新宿区の国立国際医療センターで逝去。68歳の生涯を閉じた古賀は死去と同時に正四位勲二等に叙されました。彼の逝去後、同年10月27日には衆議院福岡県第6区の補欠選挙が開催され、古賀一成が民主党所属として立候補しましたが、自由民主党からは荒巻隆三が出馬し、古賀一成を下す結果に終わりました。

古賀正浩の政治の軌跡は、彼が歩んだ党派間の移動や、他者との競争の中での選挙戦の様子など、多くの教訓を残しています。その生涯は日本の政治とその構造を理解する上で、非常に重要な一端を担っているのです。

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