古賀雷四郎

古賀 雷四郎（こが らいしろう）

古賀雷四郎は1915年12月23日に佐賀県鳥栖市で生まれました。彼は1937年に九州帝国大学の工学部を卒業し、内務省に勤務を始めます。この時期に河川局長や建設技監としての経歴を積み重ね、国家のインフラ整備に寄与しました。退官後、彼は政治の世界に進出し、1971年の参議院選挙で初当選を果たします。

政治家としての活動

古賀は自由民主党に所属し、政界においては様々な派閥を渡り歩きました。まず、佐藤栄作派（周山会）、次に田中角栄派（木曜クラブ）、そして竹下登派（経世会）に属しました。これにより、彼は党内の結束やパイプを持ちながら、その立場を強化していきました。

1977年の第11回参議院議員通常選挙では、再び全国区から候補として出馬し、12位で当選しました。続く1983年の第13回参議院議員通常選挙でも比例区から出馬し、26位で3回目の当選を果たします。彼の議員活動は多岐に渡り、特に地域の開発や沖縄の振興に力を注ぎました。

内閣での役職

1985年12月から1986年7月にかけては、第2次中曽根内閣のもと、北海道開発庁と沖縄開発庁の長官を兼任し、地域発展に貢献しました。このような役職を通じて彼は、日本の地方分権や地域振興に重要な役割を果たし続けました。

賞と栄誉

彼の長い政治人生の中で、多くの功績を残し、1988年春には勲一等瑞宝章を受章しました。これは彼の公共のための献身的な努力に対して与えられた高い評価でした。

引退と晩年

1989年に行われた第15回参議院議員通常選挙には出馬せず、政界を引退しました。その後は、静かな生活を送る時期が続きました。2008年には、老衰により92年の生涯を閉じました。彼の死去に際し、その功績が認められ、従七位から従三位に叙されることとなりました。

古賀雷四郎の政治家としての生涯は、日本の政治史において重要な部分を形成しており、特に内務省での経験や、地域開発に力を入れた議員活動は今でも多くの人々に語り継がれています。彼の業績は、後の世代にとっても示唆に富んだものと言えます。

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