周山会

周山会（しゅうざんかい）について



周山会はかつて存在した自由民主党の派閥で、佐藤栄作がその領袖でした。派閥は、木曜研究会を母体として設立され、後にその名称を改めて周山会と名付けられました。佐藤栄作は、旧自由党の吉田茂の派閥を自らの支持基盤とし、池田勇人の池田派（宏池会）と分ける形で新たな派閥を形成しました。

この派閥には「佐藤派五奉行」と称されるメンバーがいたことが特徴です。具体的には田中角栄、保利茂、橋本登美三郎、愛知揆一、松野頼三などが名を連ね、加えて木村武雄や二階堂進といった人材も集結しました。これにより周山会は強力な派閥としての存在感を示しました。

佐藤栄作は首相としての職務を果たす中で、次期総理総裁には福田赳夫を支持していましたが、この意向を察知したのが田中角栄でした。彼は佐藤の退陣直前に周山会内部で新たな派閥を結成し、結果として参加した102名のうち81名が彼の側につくことになりました。この新派閥は後に「七日会」となり、さらに木曜クラブと改名し独立したのです。

一方で、周山会は保利茂が中心となり、佐藤派の中で福田支持グループをまとめる役割を果たしました。結果的に残った周山会は名称を「周山クラブ」と改め、少数派閥の保利グループとなりました。これに続く総裁選挙後、保利グループは八日会に合流し、周山会そのものは消滅してしまいました。こうして佐藤派の名残は次第に田中派に引き継がれていくことになります。

周山会に所属していた国会議員一覧



周山会に所属していた国会議員たちの中には、八日会に合流した際のメンバーが数多く存在しました。以下はその列挙です：

また、七日会に参加していない、保利グループ以前の在籍者としては次のような人物がいます：

このように周山会は自由民主党内において重要な役割を担っていましたが、時代の流れに伴いその影響力は次第に薄れていったのです。

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