古都 (1963年の映画)

映画『古都』(1963年)について

川端康成の同名小説を原作とした映画『古都』は、1963年に中村登監督によって製作されました。主演は岩下志麻が務め、京の老舗呉服屋の一人娘である佐田千重子と、北山杉の村に住む双子の妹、苗子の二役を見事に演じ分けています。

作品概要

タイトル: 古都
製作年: 1963年
原作: 川端康成
監督: 中村登
主演: 岩下志麻（二役）
音楽: 武満徹

あらすじ

京都の老舗呉服屋「佐田」の一人娘、千重子は、自分が幼い頃に捨て子であったことを知ります。祇園祭の夜、生き別れた双子の妹である苗子と偶然再会しますが、二人は複雑な感情を抱え、それぞれの道を歩むことを選びます。古都の美しい四季を背景に、姉妹の葛藤と心の交流が描かれています。

キャスト

佐田千重子 / 苗子：岩下志麻 (一人二役)
佐田太吉郎：宮口精二
佐田しげ：中村芳子
水木竜助：吉田輝雄
水木真一：早川保
水木惣平：柳永二郎
大友秀男：長門裕之
真砂子：環三千世
大友宗助：東野英治郎
上七軒のおかみ：浪花千栄子
番頭植村：田中春男
芸者：千之赫子

スタッフ

製作：桑田良太郎
監督：中村登
脚本：権藤利英
撮影：成島東一郎
美術：大角純一
音楽：武満徹

評価・影響

本作は、第36回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど、国際的にも高い評価を受けました。1963年度のキネマ旬報ベストテンでは第13位となっています。

関連作品

川端康成の小説『古都』は、これまでにも何度か映画化されています。1980年には山口百恵主演による映画版も製作されました。

古都 (1980年の映画)

外部リンク

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