台北捷運内湖線

台北捷運内湖線

台北捷運内湖線は、台北市の主要エリアを繋ぐ重要な交通手段です。この路線は、台北市中心部から台北松山空港、そして内湖地区を経由して南港地区へと至ります。2009年7月4日に開業し、木柵線（現在の文山線）と同様に新交通システムを採用しているのが特徴です。文湖線として相互直通運転を行っており、台北都市圏の移動を円滑にしています。

路線データ

駅数: 13駅
軌間: 1,880 mm
電気方式: 直流750V（第三軌条方式）
複線区間: 全線
地下区間: 剣南路駅 - 中山国中駅直前
高架区間: 南港展覧館駅 - 剣南路駅、中山国中駅付近
走行方向: 右側通行

運賃

全線の料金はNT$20からNT$35です。開業当初、悠遊カードを利用すると36%割引（NT$12 - NT$22）が適用される特別割引キャンペーンがありました。その後、割引率は変更され、現在は利用回数に応じたキャッシュバックシステムが導入されています。

区間運賃

区間ごとの詳細な運賃は、台北捷運の公式サイトなどで確認できます。

沿革

内湖線は、中規模の旅客輸送を想定して計画されました。路線の大部分が高架式で建設されたのは、建設コストと用地取得の問題が背景にあります。当初、沿線住民からは大規模輸送が可能な地下方式での建設が求められましたが、これらの理由から高架式が採用されました。

建設までの経緯

1990年4月7日: 内湖線の11駅の設置場所と路線が確定。
1992年2月21日: 行政院公共工程督導会が、南港経貿園区への2駅設置を承認。
1993年: 行政院が計画を認可。
1993年6月30日: 捷運局が松山空港への公共輸送についての調査を実施。その後、松山機場駅の計画は否決。
1993年8月20日: 捷運局が1994年着工、1998年開通の計画を発表。
1993年9月28日: 木柵線で火災事故が発生。交通部が内湖線の全ての作業を中止するよう指示。
1993年10月9日: 代理捷運局長が内湖線の中規模輸送計画を破棄し、大規模輸送計画への昇格を発表。民間意見調査を開始。
1993年12月18日: 捷運局長が台北市議会議長と市長に大中規模輸送計画の詳細を報告。市議会議長が大規模輸送計画を支持。
1994年1月8日: 市長が中規模輸送計画を支持。
1994年8月23日: 捷運局が内湖線の中規模輸送計画の採用を表明。住民からは大規模輸送計画への変更運動が起こる。
1995年1月23日: 捷運局長がマトラー方式の採用を表明。
1995年5月6日: 市長が輸送規模問題を技術問題に限定するよう指示。
1996年5月: 内湖線に関する公聴会を6回開催。結果として大規模輸送方式が支持された。
1996年7月: 台北市が住民との意見調整を行う。
1997年4月16日: 台北市議会が大規模輸送方式の採用を条件に予算凍結を解除。捷運局長もこれに同意。
1999年5月: 再度公聴会を3回開催。大規模輸送方式の採用が主流となる。
2000年5月10日: 台北市政会議で内湖線の建設計画を元来の中規模輸送計画として決定。
2000年6月20日: 台北市政府が建設に関するパンフレットを作成し住民に配布。
2000年8月15日: 捷運局による住民説明会。結果、内湖地区住民の67.2%が中規模輸送方式を支持。
2001年1月9日: 台北市臨時議会が高架式中規模輸送とすることを議決。
2001年9月26日: 内湖線の全12駅の駅名が決定。
2003年4月23日: 工事業者の入札で工信工程公司が落札。
2003年6月15日: 内湖線が正式に着工。
2006年5月26日: 市長が開業延期を発表。
2006年12月26日: 市長も開業延期を発表。
2009年3月31日: 台北捷運公司による試験運転開始。
2009年6月16日: 内湖線開業日発表。
2009年7月4日: 内湖線全線開業、木柵線と直通運転開始。
2009年8月22日 - 23日、29 - 30日: 運行管理システム点検のため、終日運行休止。
2009年10月8日: 木柵線を文山線に改称。文山内湖線の一部となる。

駅一覧

内湖線の駅一覧は、台北捷運の公式サイトで確認できます。

車両

内湖線では、VAL256型とCITYFLO650型が使用されています。どちらも4両編成で運行されています。

脚注

（関連情報や詳細については、必要に応じて追加してください。）

外部リンク

台北捷運公司（繁体中文／英文）

この文章は、内湖線の概要、沿革、技術的特徴、および利用に関する情報をまとめたものです。路線の歴史や運行状況を理解するのに役立つでしょう。

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