台北捷運新荘線

新荘線の概要

新荘線は、台湾の台北市大安区の古亭駅から松山区の行天宮駅を通り、新北市三重区および新荘区を経由し、桃園市亀山区の迴龍駅まで至る台北捷運の鉄道路線です。全長を通して南北に貫通しており、西側での分岐も特徴です。また、運行は右側通行で、全線が複線かつ地下区間となっていることから、効率的な交通手段として多くの利用者に親しまれています。

路線データ

• - 駅数: 17
• - 軌間: 1,435 mm（標準軌）
• - 電気方式: 直流750V（第三軌条方式）
• - 走行方向: 右側通行

背景と沿革

新荘線の建設は、公共交通機関が少なかった台北市中山区や人口密度が高い旧三重市および旧新荘市の交通改善を目的に、2001年に始まりました。建設当初は古亭駅から忠孝新生駅までの区間が遅延した一方、淡水河東岸の大橋頭駅からの分岐線である蘆洲線は先に開業しました。このため、2010年11月には忠孝新生駅から大橋頭駅までが部分的に開業されました。続く2012年には輔仁大学駅から大橋頭駅の区間が開通し、2013年6月には新荘線が全通しました。

運行と内部構造

新荘線の運行は、朝6時から24時まで行われています。忠孝新生駅発迴龍駅行きと蘆洲駅行きの電車が交互に全区間を走っており、日中の運行間隔は大橋頭駅以東は約5分です。線路沿いには次の列車の到着時間を表示する案内が設置されており、快適な利用体験が提供されています。

全駅は地下に位置し、ホームドアやバリアフリー設備が完備され、利用者の利便性を考慮されています。ただし、駅内部には売店や自動販売機がないため、飲食は禁止されています。

車両と収容能力

使用されている車両はC371型で、すべて6両編成で運行されています。1両の長さは23.5メートル、車両幅は3.2メートルで、全編成の乗車定員は1,914名に達します。これは日本のJR在来線の通勤電車の約7両分に相当します。

終わりに

新荘線は、台北市と新北市、桃園市を結ぶ重要な交通インフラとして、アクセスの向上や地域の発展に寄与しています。効率的な運行と充実した設備により、利用者からの支持を集め、今後も地域の生活に深く根付いた存在として期待されます。

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