各務原市埋蔵文化財調査センター

各務原市埋蔵文化財調査センターについて

岐阜県各務原市に位置する各務原市埋蔵文化財調査センターは、歴史的な文化財の発掘や調査、研究、収蔵、展示を目的とした公共の施設です。1991年の開館以来、地域の貴重な文化遺産を後世に伝える役割を担っています。

概要

各務原市立中央図書館に併設されており、地下1階には資料の収蔵庫、1階の一部と3階の一部には展示スペースが設けられています。特に3階には歴史ギャラリーがあり、収蔵品の一部が来館者に向けて展示されています。これにより、地域の歴史や文化への理解を深めることができ、訪れる人々にとって大変貴重な体験となるでしょう。

沿革

1991年7月、各務原市歴史民俗資料館から考古学に関連する資料管理の部門が分離し、各務原市埋蔵文化財調査センターとして独立した形で開館しました。そして2011年には水道事業庁舎内に一時移転しましたが、2017年に再び中央図書館内に戻り、歴史ギャラリーを新たに開設しました。このように、センターは定期的に施設を見直し、地域の文化財の保存と展示に力を入れています。

収蔵物の紹介

センターではさまざまな年代の貴重な遺物が収蔵されています。旧石器時代から弥生時代に至るまでの遺物が存在し、特に桐野や宮塚遺跡から発掘された品々は地域の歴史を物語る重要な文化財として評価されています。また、炉畑遺跡出土品や、一輪山古墳、一部の古墳群出土品は市に指定され、さらには山田寺跡の納置銅壺は国の重要文化財にも指定されています。これらは研究者だけでなく、一般の来館者にも魅力的な展示となることでしょう。

主な刊行物

センターは定期的に刊行物を発行し、地域の歴史や文化財についての理解を深めるための資料を提供しています。例えば、年報や『かかみがはらの埋文』、発掘調査報告書などがあり、これらの資料は研究者や市民に広く利用されています。また、講座の録音や講義録も発行されており、歴史を学ぶ人たちにとって貴重な情報源となっています。

利用案内

施設の所在地は岐阜県各務原市那加門前町3丁目1-3で、中央図書館内に位置します。営業時間は毎日10:00から17:00までで、休館日は月曜日や各種祝日、年末年始の際にあります。入場料は無料で、訪問しやすい環境が整っています。

アクセス情報

公共交通機関でのアクセスは、名鉄各務原線の「市民公園前駅」下車後、徒歩で数分です。また、各務原市ふれあいバスを利用するのも便利で、さまざまな路線が近くに停車します。自動車の場合は、東海北陸自動車道の岐阜各務原ICから約10分の距離にあります。

周辺の施設

センターの周辺には、各務原市民公園や同じく併設する各務原市立中央図書館、歴史民俗資料館などもあり、文化に触れる機会が豊富です。また、教育機関や多目的施設も近隣に存在し、地域全体が文化・教育に力を入れていることが感じられます。

このように、各務原市埋蔵文化財調査センターは、地域の文化財を保存し、発信していく重要な拠点です。

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