吉野神宮駅

吉野神宮駅

近畿日本鉄道吉野線にある吉野神宮駅は、奈良県吉野郡吉野町丹治に位置しています。駅番号はF56です。この駅は、豊かな自然に囲まれた環境の中にあり、歴史と文化を感じさせる落ち着いた雰囲気を持っています。

歴史

吉野神宮駅の開業は1928年（昭和3年）3月25日にさかのぼります。吉野鉄道の六田駅から吉野駅まで路線が延伸された際に開業しました。その後、幾度かの合併を経て、現在の近畿日本鉄道吉野線の一部となりました。1973年には駅構内の引込線が廃止され、近年では2021年1月6日に無人駅となりました。また、2007年にはPiTaPaの利用が可能となり、利便性も向上しています。歴史を紐解くと、この駅が地域の変遷と共に歩んできたことがわかります。

駅構造

吉野神宮駅は地上駅で、相対式2面2線のホームを持ち、列車の行き違いが可能です。かつては下りホームの裏側に待避線がありましたが、2009年の踏切道拡張工事で撤去されました。ホームの有効長は4両分です。駅舎は上りホームの西側にあり、下りホームとは構内踏切で連絡しています。トイレは改札内にある男女別の水洗式です。無人駅のため、自動改札機はなく、PiTaPaやICOCAは簡易改札機を使用します。特急券は自動券売機で購入できますが、定期券は購入できません。硬券入場券は下市口駅で購入できます。

利用状況

吉野神宮駅の利用状況は年々減少傾向にあります。近年の1日平均乗降人員は、2023年11月7日時点で264人です。2005年時点では869人だったことを考えると、大幅な減少となっています。近畿日本鉄道の特急停車駅の中では、最も乗降人員が少ない駅です。これは、駅周辺の開発状況や交通手段の変化などが影響していると考えられます。

停車列車

吉野神宮駅には、特急を含む全定期旅客列車が停車します。かつては、観光シーズンには吉野神宮行き特急「なし狩り号」が運行されていました。

駅周辺

駅周辺には、吉野神宮をはじめ、奈良県立奈良南高等学校吉野校舎、吉野町立吉野小学校、吉野郵便局、吉野税務署、吉野病院などがあります。これらの施設は、地域住民にとって重要な役割を果たしています。また、吉野病院前からはスマイルバスが発着しており、地域住民の移動手段として利用されています。

隣の駅

まとめ

吉野神宮駅は、歴史と自然に囲まれた静かな駅です。利用客数は減少傾向にありますが、地域住民にとって重要な交通拠点であり続けています。周辺には多くの施設があり、観光客にとっても魅力的な場所です。今後、どのように変化していくのか、注目していきたい駅です。

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