向田直範

向田 直範（むかいだ なおのり）のプロフィール

向田直範は1946年に生まれた日本の著名な法学者で、消費者法と経済法を専門としています。彼は北海道の小樽市出身であり、現在は北海学園大学の名誉教授として知られています。

学歴と職歴

1970年に小樽商科大学の商学部を卒業した後、1976年には北海道大学大学院法学研究科博士課程を修了しました。指導教授は著名な法学者である丹宗暁信でした。初めに北海学園大学法学部に講師として就任したのは1976年のことです。その後、1979年に助教授、1989年には教授に昇任しました。2002年には学部の学生部長、2008年には法学部長を務め、2015年には定年退職を迎え、名誉教授の称号を得ました。

向田は、退職後も精力的に活動しており、2015年には弁護士として登録しました。また、北海学園大学院法学研究科および法科大学院で非常勤講師として、「消費者と法」という授業を担当していました。この役割は、2019年まで続きました。さらに、北海商科大学商学部においても非常勤講師を務めていました（2016年まで）。

その他の役職

学問だけでなく、向田は多くの組織で重要な役職も担っています。学校法人北海学園の監事をはじめ、中道リースや北洋銀行の社外取締役としても活躍しています。また、日本経済法学会の理事や、適格消費者団体認定NPO法人「消費者支援ネット北海道」の第2代理事長としても貢献しています。

研究分野

向田の研究は、消費者保護法に関するテーマに幅広く及びます。特に景品表示法や消費者保護の法律、さらには経済法における規制緩和と広告規制の関連研究など、実務との接点を重視した視点を持っています。また、彼は東アジアにおける経済法の運用についても研究を行い、国際的な視野を持った学問を展開しています。

主な著書

向田は多くの著書を執筆しており、その中には以下のような作品があります：

• - 経済法学会編『不公正な取引方法』（商事法務研究会、1985年）
• - 丹宗暁信、畠山武道、稗貫俊文、和田健夫、來生新との共著『論争独占禁止法』（風行社、1994年）
• - 稗貫俊文、和田健夫、岸井大太郎ほか共著『経済法』（有斐閣、第8版補訂2019年・初版1996年）
• - 稗貫俊文ほか共著『競争法と消費者法の基礎理論』（嵯峨野書院、1996年）
• - 實方謙二、厚谷襄児、稗貫俊文、和田健夫との共編『教材・解説独占禁止法』（弘文社、1996年初版・2001年第2版）
• - 糸田省吾、厚谷襄児、稗貫俊文、和田健夫との共編『条解　独占禁止法』（弘文社、1997年）
• - 丹宗暁信ほか編『独占禁止手続法』（分担執筆、有斐閣、2002年）
• - 稗貫俊文編『競争法の東アジア共同市場』（分担執筆、日本評論社、2008年）

向田直範は、学問的な貢献のみならず、実務的な面でも消費者保護法と経済法の発展に寄与している非常に重要な人物です。彼の業績は、法律の世界において影響力を持ち、多くの後進の法学者や弁護士にとっての指標となっています。

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