君に会いたい

君に会いたい

『君に会いたい』（きみにあいたい）は、日本のグループ・サウンズバンド、ザ・ジャガーズが1967年6月1日に発表した、彼らにとって記念すべきデビューシングルです。

楽曲について

A面に収められた表題曲「君に会いたい」は、清川正一氏が作詞と作曲の両方を手がけています。
シングルのカップリングには、「ビート・トレイン」が収められました。こちらの楽曲も、宮ユキオ氏の手による作詞・作曲です。A面と同様、英語を織り交ぜた歌詞が特徴で、彼らのステージパフォーマンスを彩る定番のビートナンバーとして、ライブ会場で多くのファンに親しまれました。

特記事項

JASRACの公式サイトにある作品データベースでは、「君にあいたい」という表記で登録されている点が特筆されます。

後年、2000年5月24日にテイチクエンタテインメントからリリースされたコンピレーション盤『ザ・ジャガーズ・コンプリート・シングルズ』（型番：TECN-25629）には、本楽曲のマスター音源とは異なる、口笛が入っていないバージョンのテイクが誤って収録されてしまったという逸話があります。

メディアでの展開

この楽曲は、その発表から長い年月を経て、様々なメディアで使用されています。

日本テレビ系列の人気バラエティ番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』内で展開された企画「ランキングキャラクターライブ　辞めんなマン」では、登場テーマ曲として用いられました。
2017年に放送されたNHKの連続テレビ小説『ひよっこ』においても、同年8月22日放送回で、出演者たちが劇中歌としてこの曲を歌唱するシーンが登場し、改めてその存在感が示されました。

多様なカバーバージョン

「君に会いたい」は、発表から時を経ても多くのアーティストに歌い継がれており、様々なカバーバージョンが存在します。

以下にその一部を挙げます。

メイジャー・チューニング・バンド (1977年)
同名シングルに収録されたメドレー曲「ソウル・これっきりですよ!!」の一部として歌唱されました。
ザ・マイクハナサーズ (1989年)
シングル『二人でカンパイ!』に収録のメドレー曲「ブルー・シャトウを君だけに」の構成要素の一つとして歌われました。
Mi-Ke (1991年)
アルバム『想い出のG.S.九十九里浜』に収録されています。このカバーバージョンには、元ザ・ジャガーズのメンバーである岡本信氏がゲストボーカルとして参加している点が特筆されます。
近田春夫&ハルヲフォン (1994年)
アルバム『ハルヲフォン・メモリアル』に収められています。
高見沢俊彦 (2007年)
ソロシングル『千年ロマンス』のカップリング曲として発表されました。ただし、この曲が収録されていないバージョンの同シングルも存在します。
桑田佳祐 (2008年)
自身の映像作品『昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦』の中で披露、収録されています。
* 吉幾三 (2019年)
アルバム『あの頃の青春を詩う vol.4 グループサウンズ編』に収録されました。

これらのカバーバージョンからも、「君に会いたい」が時代やジャンルを超えて、多くの音楽ファンやアーティストに影響を与え続けている楽曲であることがわかります。ザ・ジャガーズの出発点となったこの一曲は、日本のポピュラー音楽史において、今なお色褪せることのない輝きを放っています。

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