君は恋人

映画『君は恋人』

1967年11月3日に公開された日活の歌謡映画『君は恋人』は、齋藤武市が監督を務め、浜田光夫が主演した作品です。この映画は、浜田光夫が名古屋のクラブで負傷し、長期の入院生活を送った後の復帰作として、多くの注目を集めました。日活所属の俳優陣に加え、人気歌手やタレントが多数友情出演し、華やかな顔ぶれが話題となりました。

あらすじ

物語は、事実とフィクションを巧みに織り交ぜながら展開されます。主人公の矢代光夫（浜田光夫）は、俳優として映画に復帰した浜田光夫自身を投影した役柄で、やくざの世界で成り上がっていく姿が描かれます。彼は、初恋の女性・百合との結婚を夢見ていますが、その一方でやくざの世界で生きるという現実との間で葛藤します。

キャスト

矢代光夫 / 浜田光夫: 主演。やくざの世界に足を踏み入れ、初恋の女性との結婚を夢見る青年。
雅子: 和泉雅子が演じる。
井上しげる: 克美しげるが演じる。
こん平: 林家こん平が演じる。
さち: 清川虹子が演じる。

友情出演（日活所属俳優以外）

舟山 / 舟木一夫: 舟木一夫が本人役で出演。
田辺昭知とザ・スパイダース: 劇中で、浜田の物語に不満を抱き脚本修正を嘆願する。
荒川 / 荒木一郎: 荒木一郎が本人役で出演。
ジャニーズ: ジャニーズに似た流しとして出演。
黛じゅん: 黛ジュンが本人役で出演。
その他: スタジオNo１ダンサーズ、殿岡ハツエ、岡田眞澄、ザ・チェリーズ、中村八大、坂本九など豪華な面々。

友情出演（日活所属俳優）

石崎監督: 石原裕次郎が演じる。
須藤ディレクター: 小林旭が演じる。
助手: 浅丘ルリ子が演じる。
芦田看護婦: 芦川いづみが演じる。
高田英樹巡査: 高橋英樹が演じる。
脚本家・赤井: 渡哲也が演じる。
松原: 松原智恵子が演じる。
山本葉子: 山本陽子が演じる。
山川: 山内賢が演じる。
その他: 和田浩治、川地民夫、葉山良二、小高雄二、深江章喜、郷鍈治、橘和子、太田雅子、伊藤るり子、宍戸錠、二谷英明、吉永小百合など。

スタッフ

監督: 齋藤武市
企画: 水の江滝子
脚本: 若井基成
撮影: 山崎善弘
照明: 大西美津男
録音: 高橋三郎
美術: 坂口武玄
編集: 近藤光雄
助監督: 樋口頴一
色彩計測: 畠中照夫
現像: 東洋現像所
製作担当者: 長谷川朝次郎
音楽: 中村八大、小野崎孝輔

音楽

主題歌は浜田光夫が歌う「君は恋人」と「旅に出るなら」。挿入歌には、舟木一夫の「愛につつまれて」、ジャニーズの「いつか何処かで」、克美しげるの「さすらい」「愛すればこそ君に」、荒木一郎の「君に捧げん」「いとしのマックス」、ザ・スパイダースの「アヒルの行進」「バン・バン」、黛ジュンの「恋のハレルヤ」など、豪華なアーティストたちの楽曲が使用されています。

併映作品

『赤木圭一郎は生きている 激流に生きる男』

外部リンク

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