吹田駅 (JR西日本)

吹田駅：歴史と利便性を兼ね備えた吹田市の玄関口

吹田駅は、大阪府吹田市朝日町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線（JR京都線）の駅です。駅番号はJR-A44。約39万人の人口を擁する吹田市の主要駅として、Osaka Metro・北大阪急行江坂駅に次ぐ乗降客数を誇ります。

歴史と変遷

1876年（明治9年）、高槻駅～大阪駅間の開通に伴い開業。当初は旅客・貨物の両方を扱っていました。その後、1918年（大正7年）には北方貨物線、1929年（昭和4年）には城東貨物線が延伸し、吹田駅に乗り入れるようになります。1979年（昭和54年）には現在の駅舎が完成し、駅周辺の再開発と合わせて商業施設「吹田さんくす」が開業。利便性の向上が図られました。

1984年（昭和59年）に貨物取扱いを廃止しましたが、アサヒビール吹田工場への専用線がかつて存在していました。国鉄分割民営化後の1987年（昭和62年）にはJR西日本の駅となり、1988年（昭和63年）には「JR京都線」の愛称が使用開始されました。その後も、自動改札機の設置、ICOCA対応など、時代の変化に合わせて駅施設の改良が続けられてきました。近年では、2012年（平成24年）に北方貨物線・城東貨物線の起点が吹田貨物ターミナル駅に変更され、2013年には梅田貨物線の起点も同様に変更されています。

2015年には接近メロディーが導入され、2018年には駅ナンバリングが導入されました。2023年5月31日にはみどりの窓口の営業が終了しています。

駅構造と設備

吹田駅は、2面4線の島式ホームを持つ地上駅です。普通電車のみが停車するため、内側の2線のみが使用されています。外側の線路は通過列車用で、安全柵が設置されています。駅舎は「吹田さんくす」の一部となっており、商業施設と一体化しています。エスカレーターやエレベーターも設置され、バリアフリー化も進んでいます。東口には地下改札があり、飲食店なども入居しています。高槻駅の管理下にある直営駅であり、茨木駅と共に地区駅長が配置され、岸辺駅を管轄しています。自動券売機、みどりの券売機プラス、ICOCAなどに対応しています。

利用状況と周辺環境

2023年度の1日平均乗車人員は約22,131人。JR京都線で普通列車のみ停車する駅としては最多であり、JR西日本全体でも上位にランクインする駅です。駅周辺は、阪急千里線吹田駅とは直線距離で約600メートル離れており、地元住民は「JR吹田」「阪急吹田」と区別して呼んでいます。JRおおさか東線の南吹田駅とは約2キロメートル離れており、阪急バスによる連絡バスが運行されています。

アクセス

駅南北にはバスロータリーがあり、阪急バスが乗り入れています。南口からは吹田営業所管轄の路線、柱本営業所管轄の路線が発着。北口からは吹田市内線の各系統が発着しています。

隣の駅

* 岸辺駅 - 吹田駅 - 東淀川駅

吹田駅は、歴史と現代の利便性を兼ね備えた、吹田市の重要な拠点となっています。今後も、地域社会のニーズに応えながら、発展を続けていくことが期待されます。

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