吾亦紅 (曲)

吾亦紅 (われもこう)

「吾亦紅」は、作曲家である杉本真人が、歌手すぎもとまさととして2007年2月21日に発表した楽曲です。この曲は、杉本自身の深い悲しみと、亡き母への想いが込められた作品であり、多くの人々の心を打ちました。

制作背景

杉本真人が母親を亡くし、深い悲しみに沈んでいた時、彼の母親と生前文通をしていた、ちあき哲也が作詞を手掛けました。杉本がちあきに「『吾亦紅』は何と読むのか？」と尋ねたところ、ちあきは「われもこう」と答えたと言われています。この詞に杉本が曲をつけ、自ら歌い上げました。

2007年には「第58回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たし、58歳8ヶ月での初出場は、当時の日本人男性ソロ歌手としては最年長記録となりました。この紅白出場をきっかけに、すぎもとまさとが歌手・作曲家として広く認知されるようになり、「吾亦紅」は彼の代表曲となりました。

リリース情報

2007年2月21日にテイチクエンタテインメントからマキシシングルとして発売されました。当初のジャケットにはすぎもとまさとの写真が使用され、メロ譜は付いていませんでしたが、後に風景写真に差し替えられ、メロ譜が追加されたものが発売されました。収録曲や品番に変更はありません。

同年4月23日には、カセットテープとしても再発売されています。

記録

「吾亦紅」は、当初わずか258枚しか売れませんでしたが、2007年3月に北海道のSTVラジオで公開生放送の弾き語りライブを行ったところ、放送中に問い合わせが殺到しました。これにより、徐々に人気が高まり、全国的なヒットへと繋がりました。

2007年12月24日付のオリコン総合チャートでは、発売から34週目にして7位を記録し、初のTOP10入りを果たしました。紅白歌合戦出場後にはさらに注目度が高まり、総合チャートで2位を記録、演歌・歌謡チャートでは15週連続で首位を獲得するなど、記録的な大ヒットとなりました。

収録曲

全作曲：杉本眞人

1. 吾亦紅（作詞：ちあき哲也、編曲：すぎもとバンド）
2. ハートブレイク・ダンディー（作詞：建石一、編曲：すぎもとバンド）
3. Bar スターライト［デュエット:KANA］（作詞：星川裕二、編曲：千代正行）
4. 吾亦紅 (オリジナル・メロ入りカラオケ)
5. ハートブレイク・ダンディー (オリジナル・メロ入りカラオケ)
6. Bar スターライト (オリジナル・メロ入りカラオケ)

カバー

石原詢子が、DVD『デビュー20周年記念 石原詢子リサイタル〜今・感謝を込めて〜』(2009年)で「吾亦紅」をカバーしています。

外部リンク

テイチクエンタテインメントによる紹介ページ

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