呂二十六型潜水艦

呂二十六型潜水艦について

呂二十六型潜水艦（ろにじゅうろくがたせんすいかん）は、大日本帝国海軍が保有した潜水艦の艦級であり、別名海中4型とも称されています。この艦級は、全3隻が建造されましたが、戦歴は確認されていません。

概要

この潜水艦は、先代の海中3型を元に発展させたものであり、運用時の経験から、いくつかの改善が施されています。特に、艦の凌波性や船体の乾舷が課題とされ、それに応じて設計が見直されました。具体的には、乾舷を増大させ、予備浮力を向上させるために全体的に艦体は大型化されました。

また、兵装面においては、以前のモデルに搭載されていた舷側魚雷発射管が廃止され、艦首に4つの魚雷発射管が装備される形に改められました。この潜水艦は、主に53cmの魚雷を利用していました。

1918年に制定された八六艦隊案に基づき、呂二十六型潜水艦は3隻が建造され、1923年から1924年の間に正式に就役を果たしました。しかし、これといった戦果や戦歴は残されておらず、同型艦の3隻は1940年に全て除籍されました。その後、海軍潜水学校に係留され、訓練用艦として利用されていました。終戦時には、艦の一隻である呂27は沈没していたと報告されています。結局、3隻はすべて戦後に解体されました。

同型艦

呂二十六型潜水艦には以下の艦が存在します。これらの艦は、1924年11月1日に「呂号第～潜水艦」と改名されました。

• - 呂26: 呂号第二十六潜水艦。これは第四十五潜水艦を改名したもので、1923年1月25日に佐世保海軍工廠で竣工しました。1940年4月1日に除籍されました。

• - 呂27: 呂号第二十七潜水艦。第五十八潜水艦から改名され、1924年7月13日に横須賀海軍工廠で竣工しました。こちらも1940年4月1日に除籍されています。

• - 呂28: 呂号第二十八潜水艦。第六十二潜水艦から改名され、1923年11月30日に佐世保海軍工廠で竣工。1940年4月1日に除籍されました。

参考文献

• - 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』（光人社、1990年） ISBN 4-7698-0462-8
• - 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第一法規出版、1995年。

関連項目

• - 大日本帝国海軍艦艇一覧

呂二十六型潜水艦は日本海軍の潜水艦の一つとして、その設計と艦体の変化を示す重要な存在ですが、実際の戦闘における影響は少なかったことが、当時の海軍の状況を反映しています。

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