周嵒

周嵒の生涯と功績

周嵒（しゅう がん）は、中華民国の軍人として、特に1930年代から1940年代にかけて重要な役割を果たしました。彼は字を奉璋とし、教育を経て軍の世界に身を投じました。

周は、浙江中学、浙江陸軍小学、そして浙江第二予備学校を卒業した後、1914年8月に保定陸軍軍官学校の砲兵科に入学しました。1916年8月に卒業後は浙江陸軍に加わり、1924年には陸軍大学に進んで学びました。そして1927年に大学を卒業し、彼の軍歴が本格的に始まります。

彼は国民革命軍に転身し、1928年春には第26軍の団長に昇進しました。その後も順調に昇進を続け、1933年3月には第6師の師長となり、中国共産党（紅軍）に対する掃討作戦に従事しました。1935年4月には陸軍中将に昇進し、西安事変後に陝西省に派遣されます。

1937年に日中戦争が勃発すると、周嵒は第75軍の軍長に任命され、上海での戦闘に参加しました。その翌年春には台児荘の戦いにも関与し、6月には江南区の指揮官として武漢防衛戦に参加しました。1939年には第31集団軍の副総司令に昇進し、1940年には棗宜会戦に参加します。さらに同年7月、第26集団軍総司令に任命され、1943年には常徳会戦に従事しました。

戦後、周は1945年8月に第6戦区の副司令長官に就任し、翌年には第6綏靖区の司令官に任じられました。その後、1948年には第1綏靖区の司令官に異動し、1949年1月には京滬警備副総司令と浙江警備司令を兼任しました。同年2月には、浙江省政府の主席に就任しますが、国共内戦の混乱の中で職を解かれ、台湾に逃れることとなります。

台湾到着後、周嵒は総統府の戦略顧問に就任しましたが、1952年10月には退役しました。1953年7月22日、台北市にて病により亡くなり、享年59歳でした。その生涯を通じて、周嵒は数々の重要な戦闘に参画し、軍事指導者としての才能を発揮しました。

彼に関する資料としては、劉国銘主編の『中国国民党百年人物全書』や、徐友春主編の『民国人物大辞典 増訂版』などがあり、周嵒の生涯や業績に関する詳しい情報を得ることができます。彼の功績は、当時の歴史において否応なく影響を与えたものであり、現在もその名は記憶されています。

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