味の素・世界ごちそうさま!!

味の素・世界ごちそうさま!!

『味の素・世界ごちそうさま!!』は、1987年6月20日から1988年10月まで日本テレビ系列で放送されていたグルメ番組です。この番組はIVSテレビが制作し、日本テレビが共同で制作したもので、味の素が一社提供を行っていました。放送は毎週土曜日の22:00から22:30までの30分間でした。

番組の概要と構成

この番組は、前番組の『SEIKOグルメワールド 世界食べちゃうぞ!!』をリニューアルしたもので、スポンサーや出演者が一新されました。各回ごとに多彩なゲストが登場し、世界各国の料理をロケ形式で取り上げ、視聴者に異文化の食を楽しんでもらうことを目的としていました。特に、スタジオでの司会を担当していた三田佳子と渡辺徹、そしてレギュラーゲストの定岡正二が、取材で収録された映像を鑑賞しながら多様なトークを展開するスタイルが特徴でした。さらに、横浜市にある放送ライブラリーにはこの番組の第1回が保存されており、当時の放送の様子を垣間見ることができます。

主要な出演者

この番組には、著名な俳優・女優が多数出演していました。三田佳子は味の素のCMにも出演しており、その親しみやすいキャラクターで視聴者の心を掴んでいました。また、渡辺徹や定岡正二も重要な役割を果たし、リスナーとの対話を深める役割を担っていました。さらに、みのもんたがナレーションを担当し、番組の進行をスムーズにしていました。特筆すべきは、三田佳子と渡辺徹が1986年に放送された大河ドラマ『いのち』にも顔を合わせていたことです。

制作チーム

この番組の企画と制作は加藤光夫が担当し、内容の構成は武豊、章田宙谷、豊村剛が行いました。その監修を玉村豊男が担当し、番組にふさわしい音楽は佐藤允彦が提供しました。ロケ技術においては八峯テレビが関わり、制作進行は西村薫が担当しました。ディレクターには湯浅健司や大野克巳らが名を連ね、演出やプロデューサーには長尾忠彦をはじめとしたスタッフが参与しました。また、日本航空が協力し、海外のロケがスムーズに行えるような体制も整えられていました。

書籍と記録

この番組に関連した書籍もいくつか出版されており、例えば1988年4月に発行された『韓国はソウルでございます。』や、同年6月の『哀しいまでににぎやかだ。オーレイッ!SPAIN』などがあります。さらに、1988年7月には『いま、海がとってもおいしいのです。My Wonder Islands』、9月には『未知、満ちたオーストラリア』といった書籍も発売され、番組の内容をより深く理解する手助けとなっていました。

関連情報

この番組は、同じく味の素がスポンサーをした日本テレビ制作の『ごちそうさま』にも関連しています。『ごちそうさま』は平日昼の帯番組として放送されていました。また、渡辺が番組末期に司会を務めた『料理天国』も、グルメ番組の一環として視聴者に潤いを与えていました。

このように『味の素・世界ごちそうさま!!』は、ただ料理を紹介するだけでなく、文化の交流を促進する重要な役割を果たした番組でした。

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