和多田駅

JR筑肥線 和多田駅

佐賀県唐津市和多田用尺に位置する和多田駅（わただえき）は、九州旅客鉄道（JR九州）が運営する筑肥線の駅です。駅には「JK19」という駅番号が付与されています。

歴史

和多田駅の歴史は、筑肥線が電化された1983年（昭和58年）3月22日に、日本国有鉄道（国鉄）の駅として開業したことに始まります。その後、1987年（昭和62年）4月1日には国鉄の分割民営化に伴い、JR九州の駅として新たなスタートを切りました。利用者にとって利便性が向上したのは、2007年（平成19年）3月18日に快速列車の停車駅となったときです。また、ICカード乗車券への対応も進み、2010年（平成22年）3月13日からは「SUGOCA」の利用が可能となりました。しかし、近年は運営体制の見直しもあり、2015年（平成27年）3月14日には駅係員が配置されない無人駅となりました。

駅構造

当駅は高架上に設けられた駅で、シンプルな構造を持つ単式ホーム1面1線を有しています。ホームの有効長は6両編成の列車に対応できるよう整備されています。駅舎は地上ではなく、高架上のホームに隣接しており、地上からアクセスするための階段と一体になった設計となっています。地理的には、当駅はJR唐津線との分岐地点から非常に近い、その東側に位置しています。

利用状況

近年における当駅の利用状況を見ると、2023年度のデータでは、1日あたりの平均乗車人員が343人となっています。

駅周辺

和多田駅は、唐津市の中心市街地の東端部に位置しています。駅の北側には丘陵地帯が広がり、そこに住宅街が形成されています。駅前の昭和バス用尺南バス停からは、唐津市内を走る路線バスに加え、福岡方面へ向かう高速バス「からつ号」も発着しており、公共交通の結節点としての機能も果たしています。

駅の東へ約800メートルほど進むと、佐賀県内を流れる主要な河川の一つである松浦川の左岸に至ります。周辺には公共施設や教育機関も点在しており、唐津赤十字病院をはじめ、佐賀県立唐津商業高等学校（駅北西）、唐津市立第五中学校（駅北）、唐津市立外町小学校（駅北）、唐津市立成和小学校（駅南西）などがあります。また、生活関連施設として、唐津和多田郵便局（駅南東）やザ・ビッグ唐津店といった商業施設も見られます。レクリエーション施設としては、駅の南東、松浦川沿いに体育の森公園があります。

さらに、主要幹線道路へのアクセスも良く、駅の南へ約500メートルほど進んだ和多田本村交差点からは国道204号唐津バイパスに接続できます。このバイパスは唐津線に並行して通じており、和多田本村交差点からさらに南下し、国道202号唐津バイパスとの交差点である瀬田原交差点周辺にかけては、多くのロードサイド店舗が集積しています。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州） 筑肥線においては、当駅の福岡空港・筑前前原方面の隣駅は東唐津駅（駅番号JK18）です。一方、唐津方面の隣駅は唐津駅（駅番号JK20）となっています。快速列車および普通列車が停車します。

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