和歌山車掌区

和歌山車掌区について

和歌山車掌区（わかやましゃしょうく）は、和歌山県和歌山市美園町にある西日本旅客鉄道（JR西日本）の車掌が所属する組織です。この車掌区は、地域内での鉄道運行を支える重要な役割を果たしています。

歴史的背景

和歌山車掌区の起源は、紀和鉄道が建設した和歌山線にさかのぼります。1907年に国有化され、1940年8月には紀勢西線の全通に伴い、正式に和歌山車掌区として独立しました。この時点で、紀勢西線を担当する車掌区としての地位が確立されました。

1989年3月には、和歌山電車区と統合され「和歌山列車区」として再編成され、長らくその名称が使用されましたが、2012年7月には和歌山列車区が廃止され、再び和歌山車掌区が復活しました。この再設立は、運転士と車掌を専門的に育成する体制を築くために行われたとされています。

乗務範囲

和歌山車掌区の乗務範囲は以下の通りです:

• - 阪和線: 新大阪駅 - 和歌山駅間（新大阪駅 - 天王寺駅間は特急列車のみ）
• - 紀勢本線: 和歌山市駅 - 新宮駅間（周参見駅 - 新宮駅間は特急列車のみ）
• - 和歌山線: 和歌山駅 - 五条駅間（臨時列車のみ）

これらの路線は、和歌山市及び周辺地域の重要な交通手段となっています。

和歌山車掌区の歴史

和歌山車掌区の歴史は、以下のような重要な出来事で構成されています:

• - 1907年10月1日: 和歌山駐在所として設立。
• - 1914年3月1日: 湊町車掌監督に統合。
• - 1929年5月11日: 湊町車掌監督が湊町車掌所に改称。
• - 1936年9月1日: 湊町車掌所が湊町車掌区に改名。
• - 1940年8月8日: 湊町車掌区から独立し、和歌山車掌区となる。
• - 1947年10月1日: 新宮支区が廃止される。
• - 1950年8月1日: 紀伊田辺支区が発足。
• - 1965年10月1日: 紀伊田辺支区の廃止。
• - 1989年3月11日: 新和歌山車両センターと統合し和歌山列車区となり、その結果和歌山車掌区は一時廃止。
• - 2012年7月1日: 和歌山列車区の廃止により和歌山車掌区が再発足。

まとめ

和歌山車掌区は、長い歴史を有しており、地域の交通に深く関わっています。多くの変遷を経て、依然として重要な役割を担うこの組織は、鉄道サービスの質を向上させるための取り組みを続けています。また、地域住民にとって欠かせない存在であり、鉄道を利用する人々の安全と快適を守っています。

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