和歌山電車区

和歌山電車区

和歌山電車区は、和歌山県和歌山市美園町に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）近畿統括本部に所属する運転士の組織です。ここでは、和歌山機関区および新和歌山車両センターについても解説します。

概要

2012年7月、和歌山地区で乗務する運転士と車掌が所属していた和歌山列車区が、それぞれの専門性を高めるために分割されました。この再編によって、和歌山電車区が発足しました。同時に、和歌山線の和歌山駅と五条駅間を担当していた橋本運転区も統合されています。

以前にも和歌山電車区が存在しましたが、1989年3月に当時の和歌山車掌区と統合され、和歌山列車区として再編された際に一旦廃止されました。当時の和歌山電車区は車両基地としての機能も持ち、新在家派出所と天理派出所が設置されていました。

所属車両の略号

所属車両に記されていた略号は、「和ワカ」でした。これは、和歌山支社の略号である「和」と、和歌山の電報略号である「ワカ」を組み合わせたものです。

所属車両

2022年1月1日現在、和歌山電車区には車両は所属しておらず、全ての車両が吹田総合車両所日根野支所の所属となっています。過去には、和歌山機関区・新和歌山車両センター時代を含めて、以下の車両が所属していました。

電車

117系電車：紀勢本線（和歌山駅 - 御坊駅間）と和歌山線で主に運用されていました。紀勢本線紀伊田辺駅への乗り入れや、阪和線（日根野駅 - 和歌山駅間）での定期列車運用もありました。
105系電車（48両）：和歌山線、桜井線、紀勢本線（原則として和歌山駅 - 和歌山市駅間、紀伊田辺駅 - 新宮駅間）で運用されていました。

蒸気機関車

C57形
C58形

など

気動車

特急「くろしお」用：キハ80系、キハ81形など
急行「きのくに」用：キハ28系、キハ58系、キハ65形など
キハ30系など

客車

50系（救援車代用）
12系
24系
ジョイフルトレイン「きのくにシーサイド」（2007年8月まで4両編成1本が所属）

乗務範囲

阪和線：和歌山駅 - 天王寺駅間
紀勢本線：和歌山市駅 - 白浜駅間（紀伊田辺駅 - 白浜駅間は特急列車のみ）
和歌山線：和歌山駅 - 五条駅間

歴史

1924年（大正13年）2月28日：五条庫和歌山庫から和歌山庫に昇格。
1936年（昭和11年）9月1日：和歌山機関区に改称。
1988年（昭和63年）3月11日：和歌山電車区と和歌山車掌区が統合し、和歌山列車区となる。新在家派出所は、和歌山列車区新在家派出所となる。
1997年（平成9年）9月1日：新和歌山車両センターが発足。奈良電車区から105系電車48両が転入。
2008年（平成20年）7月1日：新和歌山車両センターが大阪支社に移管され、日根野電車区の新在家派出所となる。
2012年（平成24年）7月1日：和歌山列車区の廃止により和歌山電車区として発足。

脚注

日本の車両基地一覧

関連項目

* 日本の車両基地一覧

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