和田あき

和田あきの棋士としての軌跡

和田あき（わだ あき）は、1997年11月14日生まれの日本将棋連盟に所属する女流棋士であり、女流棋士番号は50番です。出身地は北海道札幌市で、将棋の指導を受けたのは藤倉勇樹五段のもとです。彼女は立命館大学に進学したものの、後に中退しています。

幼少期から女流棋士への道

和田は生後4か月で埼玉県和光市に引っ越し、そこで成長しました。小学校や中学校を卒業後、将棋に興味を持ち始めたのは5歳の時でした。父や兄が将棋を指す姿を見て学び、様々な道場で腕を磨いていきました。特に中井広恵が主宰する中井塾や、大野八一雄の教室での経験が大きかったと言われています。

2008年、小学5年生の時には第1回小学生駒姫名人戦に出場し、竹俣紅に敗れ3位に入賞しましたが、その後2009年には第2回小学生駒姫名人戦で優勝を果たしました。さらに、研修会に参加し、どんどん将棋の腕を上げていきました。2010年には全国中学生選抜将棋選手権大会でも実力を示し、様々な大会で上位入賞を果たしました。

女流棋士としてのデビュー

和田あきは2014年に女流プロの資格を取得し、正式に女流棋士となりました。その年の8月には第8期マイナビ女子オープン一斉予選決勝で西山朋佳と対戦し、勝利を収めて女流2級に昇級しました。同年10月には白瀧あゆみ杯争奪戦で優勝し、その実力を証明しました。

女流初段に昇段したのは2014年11月6日で、マイナビ女子オープンベスト4入りを果たすことで、飛び付き昇段が認められました。その後、2015年には上田初美に敗れ、タイトル挑戦を逃しましたが、2016年以降も将棋界で存在感を示しています。

将棋に対する情熱と棋風

和田あきの棋風は居飛車党であり、特に矢倉を得意としています。彼女は将棋に対して常に真摯な姿勢を保ち、対局ごとに成長を遂げています。また、家族にも将棋家が多く、妹の和田はなも女流棋士として活動しており、姉妹の女流棋士としても注目されています。

プロとしての活動と人柄

立命館大学に在学中に関東所属でプロ入りした彼女ですが、その後立命館大学を退学し、関東所属に復帰しました。2018年度からはNHK杯の棋譜読み上げを始め、さらには司会も務めるなど、メディアでも活躍しています。

和田あきは「世の中で一番怖いものは？」という問いに対して「蝉」と答えており、ユーモアを交えた人柄も伺えます。彼女は、一度でも覚えやすい名前だと語り、将棋界での存在感をどんどん強めています。

昇段履歴と成績

• - 2009年12月 - 関東研修会F1入会
• - 2014年3月9日 - 関東研修会C1昇級（女流3級資格取得）
• - 2014年4月1日 - 女流3級
• - 2014年8月9日 - 女流2級に昇級
• - 2014年11月6日 - 女流初段（飛び付き昇段）
• - 2023年6月5日 - 女流二段（勝数規定により昇段）

主な成績としては、白瀧あゆみ杯争奪戦の優勝や、マイナビ女子オープンの挑戦者決定戦進出などが挙げられます。

将棋の道を歩む和田あきのこれからの活躍にも、ますます期待が寄せられています。

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