和田八束

和田八束（わだ やつか）

プロフィール

和田八束は、1934年3月10日に東京都で生まれた日本の経済学者です。立教大学の名誉教授であり、財政学と税制論を専門としています。その研究は、日本の財政政策に大きな影響を与えました。

経歴

1934年、東京市牛込区早稲田町（現在の東京都新宿区）で誕生しました。幼少期には京都府へ転居し、小学校から高等学校までを京都で過ごしました。1952年に京都府立福知山高等学校を卒業後、静岡大学文理学部に進学。1956年に同大学を卒業しました。

その後、立命館大学大学院経済学研究科に進み、修士課程を修了。1959年からは京都短期大学で助手、専任講師として教鞭を執りました。1962年からは国民経済研究協会の研究員として活動しました。

1967年、立教大学経済学部に助教授として着任し、1973年に教授に昇進。1992年には「租税特別措置：歴史と構造」で立教大学経済学博士号を取得しました。1999年に立教大学を定年退職し、名誉教授となりました。また、1993年から2003年まで関東学院大学教授も務めました。

研究分野

専門は、財政学と税制論です。特に、日本の財政問題、税制改革、地方財政などの分野で、多数の著作を発表しています。その研究は、日本の財政政策に大きな影響を与え、日本の税制における問題点を指摘し、改革の必要性を訴えました。

著書

単著

『現代租税論』（日本評論社、1970年）
『現代日本の地方財政』（日本評論社、1970年）
『日本の国家財政』（日本評論社、1972年）
『税は公平か：福祉社会の税金を考える』（日本経済新聞社［日経新書］、1974年）
『福祉型財政の条件：財政危機と自治体財政の改革』（学陽書房［現代の自治選書］、1976年）
『租税政策の再検討：現代日本の税制改革』（文真堂、1976年）
『日本財政論』（日本評論社、1979年）
『財政危機の克服：もう一つの行財政改革論』（東洋経済新報社［東経選書］、1982年）
『日本の税金』（日本評論社、1984年）
『租税政策の新展開：財政改革と税制改革』（文真堂、1986年）
『日本の税制：総点検と新時代への選択』（有斐閣［有斐閣選書］、1988年）
『財政学要論』（文真堂、1991年）
『租税特別措置：歴史と構造』（有斐閣、1992年）
『税制改革の理論と現実』（世界書院、1997年）

共著

（井上周八・久保田順）『現代日本経済の批判』（文真堂、1974年）
（長洲一二）『経済』（一橋出版、1987年）

編著

『現代財政の理論と構造』（世界書院、1983年）
『地方分権化と地方税財政』（日本評論社、1993年）

共編著

（早川和男・西川桂治）『住宅問題入門』（有斐閣［有斐閣双書］、1968年)
（吉岡健次）『現代地方財政論』（有斐閣［有斐閣双書］、1975年）
（下山瑛二・水本浩・早川和男）『住宅政策の提言』（ドメス出版、1979年）
（鵜川多加志）『現代の財政』（世界書院、1990年）
（野呂昭朗）『現代の地方財政』（有斐閣、1992年）
（岸本重陳・藤田光三・古宇田謙・金子茂夫）『最新経済』（一橋出版、1996年）
(星野泉・青木宗明)『現代の地方財政（第3版）』（有斐閣、2004年）

還暦記念論文集

和田八束先生還暦記念論文集編集委員会編『現代の財政と税制：21世紀への税財政構想』（文眞堂、1994年）

参考

Ｊ－ｇｌｏｂａｌ

脚注

[脚注情報]

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