唐奕

唐奕（とう えき）

唐奕（タン・イー）は、中国の囲碁棋士で、1988年1月22日生まれ、出身地は上海です。彼女は中国囲棋協会に所属し、三段の棋士として活動しています。唐奕は、全国囲碁個人戦女子の部で2回の優勝を経験し、穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権において準優勝を遂げた実績を持っています。

経歴

唐奕は7歳の時に父に囲碁を教わり、2001年には国家少年隊に選ばれ、北京に移住しました。2002年に初段に昇進し、その年と翌年には新秀戦女子部で優勝を果たしました。2004年には二段となり、続く2005年と2007年には富士通杯U-15少年戦女子組で優勝を手にしました。さらに、2005年の女子名人戦ではベスト4、2006年の全国個人戦女子の部でも2位に輝きました。

2007年には郭杜杯女子精英戦において決勝で葉桂選手を破り優勝を達成。また全国個人戦女子の部でも優勝し、遠洋地産杯世界女子オープン戦に出場して三段に昇進しました。2008年には正官庄杯にて中国代表チームで出場し、優れた成績を残しました。2009年には第1回ワールドマインドスポーツゲームズ女子団体戦において中国チームで優勝、続いて2010年には穹窿山兵神杯でベスト4に進出しましたが、2011年の決勝では朴鋕恩選手に敗れ準優勝となりました。

中国囲棋乙級リーグでは2003年の上海チームや、2008年の上海建橋チームで唯一の女子選手として参加しました。2013年以降は女子甲級リーグに上海チームとして出場しています。唐奕の中国棋士ランキングでは、2007年12月に119位、2011年には98位を記録しています。

タイトル歴

唐奕は数々のタイトルを獲得しています。主なものには、2002年の紅金竜杯女子新秀戦、2005年と2007年の富士通杯U15少年囲棋戦、2007年の郭杜杯女子精英戦、2007年と2009年の全国囲棋個人戦女子組、2009年の女子新人王戦、2011年の全国智力運動会女子快棋戦優勝、及び女子団体優勝などがあります。

その他の棋歴

国際棋戦においても唐奕の活躍は目覚ましく、2011年には穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権で準優勝を果たしています。また、ワールドマインドスポーツゲームズでは女子団体戦で優勝し、アジア競技大会でも女子団体戦準優勝の成績を収めています。

プライベート

唐奕は趙治勲を尊敬する棋士として挙げ、目標には芮廼偉を掲げています。また、映画監督のアンディ・ラウや女優のセシリア・チャンのファンでもあります。囲碁の試合で敗れた時には、ケンタッキーフライドチキンを食べるというユニークな一面も覗かせています。彼女の高い技術と豊富な経験は、これからも囲碁界に多大な影響を与え続けることでしょう。

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