嘉地久晴

嘉地久晴（かじひさはる）について

嘉地久晴は、1931年5月5日生まれの日本の元大相撲力士、及び元プロレスラーである。彼は島根県邇摩郡（現在の大田市）の出身であり、四股名は天山久晴（てんざんひさはる）で、本名は嘉地久治（かじひさはる）である。身長183cm、体重107kgという恵まれた体格を持ち、得意技は右四つからの寄りであった。大相撲時代の最高位は西十両5枚目であった。

プロフィールと経歴

嘉地は若い頃、空手や柔道を学び、スポーツに親しんできた。1950年代中頃に、全日本プロレス協会に入門し、パワーファイターとして人気を集めた。しかし、彼は全日本プロレスを脱退した後、中村部屋にスカウトされ、角界入りすることとなる。

大相撲からプロレスに転向するケースは多く見られるが、その逆となる大相撲からプロレスへの転向は非常に稀な事例であった。彼は1956年3月場所で24歳という比較的遅い年齢で初土俵を踏み、その後は順調に昇進を続けた。初土俵から幕下まで負け越しを経験せず、名を馳せた。1960年11月には新十両に昇進し、さらなる成長が期待された。

しかし、1962年に二所ノ関部屋に転籍したものの、環境に馴染めずにいた彼は同年に突然髷を切り、相撲界から引退を決意する。彼はその後、プロレス団体を設立し、フリーのレスラーとして活動を開始した。この時、共に活動したのがミスター高橋であり、主に韓国などのアジア圏で試合を重ねていった。

主な成績

嘉地久晴の通算成績は197勝146敗14休であり、勝率は.574であった。また、十両成績は80勝85敗で、勝率は.485であった。現役在位は37場所、さらには十両在位が11場所という記録が残っている。嘉地は1957年3月場所で序二段優勝を1回達成しており、特に初土俵からの成績は彼の期待と人気を証明している。

改名歴

彼の四股名には改名の歴史がある。最初は「甲潟久晴」という名前で1956年3月から1959年3月場所まで活動し、その後「天山久晴」に改名し、1959年5月場所から1962年9月場所までその名で知られていた。

最後に

嘉地久晴はその後、リングを去ることとなるが、彼の経歴は日本の相撲界とプロレス界にまたがる独自の道を歩んできた。相撲からプロレスの世界へ送り出された数少ないレスラーの一人として、彼の業績は今も記憶に残るだろう。彼についての詳細は、相撲レファレンスを参照することができる。

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