嘉川

嘉川（かがわ）

嘉川は、山口県山口市南部に位置する地域で、大字嘉川、江崎、深溝から構成されています。椹野川河口の西側に広がり、豊かな自然と歴史的な背景を持つ地域です。

概要

嘉川地域は、山口市の南部に位置し、東は椹野川、西は宇部市小野地域や二俣瀬地域、北は小郡及び宇部市小野地域の一部、南は佐山地域と接しています。国道2号、国道190号、県道山口宇部道路、県道212号（きらら道路）、県道335号や国道に平行してＪＲ山陽本線、宇部線が通っており、山口宇部空港、新山口駅へのアクセスも良く、運輸・物流団地などが立地して昔から交通の要所の位置にある。

地理

嘉川地域の面積は東西5.091km、南北8.2km、周囲29.473km、総面積は28.87㎢です。東部には御伊勢山・雨乞山・相原山、中部には今津山、南部には藤尾山といった丘状の山々が点在し、北部・西部の山地は中国山地の末端に位置しています。

山岳

禅定寺山（392.2m）
御伊勢山（189.2m）
雨乞山（176.6m）
相原山（98.7m）
藤尾山（69.1m）
今津山（63.6m）

河川

干見折川（3,160m）
本郷川（1,800m）
河内川（4,120m）
幸之江川（3,032m）
今津川（2,700m）
中川（2,840m）
矢石川（2,730m）

沼地

北の江堤（1.09km）
大堤（1.04km）

世帯数と人口の変遷

嘉川地域の世帯数と人口は、時代とともに変遷してきました。近年では、世帯数は増加傾向にありますが、人口は微増または減少傾向にあります。

年	世帯数	人口	男	女
---	-	--	--	--
1891年(明治24年)	664	2,976	1,414	1,382
1902年(明治35年)	1,213	6,671	3,373	3,298
1920年(大正9年)	1,236	5,796	2,749	3,047
1944年(昭和19年)	1,335	5,919	2,698	3,221
1947年(昭和22年)	1,571	7,854	3,825	4,029
1987年(昭和62年)	973	3,453	1,580	1,855
2010年(平成22年)	2,787	7,155	3,354	3,801
2023年(令和5年)	3,152	7,097	3,400	3,697
2024年(令和6年)	3,234	7,174	3,449	3,725

歴史

古代には賀宝（かがほ）郷と呼ばれ、東大寺領の荘園である椹野庄の一部でした。山陽道の駅として周防国の西端に位置し、中世には賀川市として栄えました。深溝は、大内氏の時代に明との勘合貿易の基地として重要な役割を果たしました。

年表

701年（大宝1年）：長福寺創建
751年（天平勝宝3年）：嘉川八幡宮建立
806年（大同1年）：万福寺創建
998年（長徳4年）：嘉川地域が椹野庄の一部となり東大寺領になる
1476年（文明8年）：正法寺創建
1505年（永生2年）：明正寺創建
1550年（天文19年）：九品寺創建
1569年（永禄12年）：戦場ヶ原（岡屋）の激戦
1600年（慶長5年）：正現寺創建
1889年（明治22年）：嘉川・江崎・深溝を3村統合して嘉川村成立
1900年（明治33年）：嘉川駅開業
1944年（昭和19年）：小郡町などと合併して山口市発足

交通

嘉川地域は、JR山陽本線と宇部線が通り、嘉川駅、上嘉川駅、深溝駅があります。また、国道2号、国道190号、県道212号、県道335号などの道路が整備されており、交通の便が良い地域です。

観光

藤尾山公園

寺院

浄福寺
九品寺
萬福寺
明正寺
正現寺

神社

嘉川八幡宮
住吉大明神

出身・ゆかりの人物

本間源三郎

外部リンク

嘉川自治連合会
嘉川-山口市の歴史文化資源

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