四本健二

四本健二（よつもと けんじ）

プロフィール

四本健二氏は、1961年生まれの日本の法学者で、カンボジア法を専門としています。現在は神戸大学大学院国際協力研究科で教授を務めています。その研究業績と国際協力への貢献が認められ、カンボジア王国友好勲章オフィシエを受章しています。

学歴・職歴

関西学院大学法学部を卒業後、1985年から日本ユニセフ協会に勤務し、国際協力の分野でのキャリアをスタートさせました。その後、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程後期課程に進み、国際協力を専攻。1997年に博士（学術）の学位を取得しました。

博士号取得後は、国際協力事業団（JICA）の専門家としてカンボジアの法整備支援に携わりました。1998年には名古屋経済大学法学部助教授に就任。また、同年のカンボジア議会総選挙では、国際合同選挙監視団の一員として選挙の公正な実施に貢献しました。2007年からは、神戸大学大学院国際協力研究科教授として、教育・研究活動に従事しています。

2008年には、カンボジア王国から友好勲章オフィシエを授与され、カンボジアにおける法整備支援や国際協力への貢献が国際的にも評価されました。

研究分野

専門はカンボジア法であり、カンボジアの憲法や法制度に関する研究を精力的に行っています。また、国際協力や開発における法整備の重要性についても研究しており、その知見は国際協力の現場でも活かされています。

主な著作

四本健二氏は、著書、編集、翻訳、監訳など、幅広い分野で出版活動を行っています。以下に主な著作を挙げます。

著書

『チルドレンズ・ライツ』（チルドレンズ・ライツ刊行委員会編, 共著）日本評論社 1989年
『カンボジア憲法論』勁草書房 1999年

編集

『アジア憲法集』（鮎京正訓, 浅野宜之と共編）明石書店 2021年

翻訳

スティーブ・ヘダー, ブライアン・D・ティットモア著,『カンボジア大虐殺は裁けるか クメール・ルージュ国際法廷への道』現代人文社 2004年
ブルース・ブエノ・デ・メスキータ, アラスター・スミス著『独裁者のためのハンドブック』（浅野宜之と共訳）亜紀書房 2013年
ジューン・グッドフィールド著『予防接種拡大計画 : ワクチンが起こした奇跡 : 感染症と闘った人々の記録』明石書店 2021年

監訳

* ブライアン・Z・タマナハ著『「法の支配」をめぐって : 歴史・政治・理論』現代人文社 2011年

これらの著作からもわかるように、四本健二氏は、カンボジア法だけでなく、国際協力、人権、政治学など、多岐にわたる分野で深い知識と考察を有していることがわかります。その活動は、学術分野だけでなく、国際社会における法の支配や人権保護にも大きく貢献しています。

まとめ

四本健二氏は、カンボジア法研究の第一人者として、また国際協力における法整備支援の専門家として、国内外で高く評価されています。教育者、研究者、実務家としての多面的な活動を通じて、国際社会の発展に貢献しています。

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