国立国会図書館憲政資料室

国立国会図書館 憲政資料室について

国立国会図書館憲政資料室は、国立国会図書館東京本館内に設置された、日本近現代史に関する資料を専門に扱う部門です。この資料室は、単なる書籍だけでなく、個人の日記、手紙、草稿といった貴重な私文書を多く所蔵している点が大きな特徴です。また、公文書も一部含まれており、研究者にとって重要な情報源となっています。

利用について

憲政資料室の利用は、原則として調査研究目的に限られています。資料を閲覧するためには、通常の入館手続きに加え、入室前に氏名、連絡先、調査目的や研究テーマなどを記入する必要があります。これは、資料の適切な管理と、利用状況の把握のためです。

所蔵資料の構成

憲政資料室が所蔵する資料は、大きく分けて以下の三つに分類されます。

1. 憲政資料（日本近現代政治史料）

幕末から現代に至るまでの政治家、軍人、官僚などが所蔵していた日記、書簡、草稿などが含まれます。これらの資料は、旧所蔵者の名前を冠して分類されており、「井上馨関係文書」や「桂太郎関係文書」といった形で整理されています。また、「日[[本近代史]]料研究会旧蔵資料」など、特定の研究会が所蔵していた資料も含まれています。公開されている憲政資料の一覧は、旧蔵者50音順索引で確認することができます。

2. 日本占領関係資料

第二次世界大戦後の「連合国軍占領下の日本」に関する資料です。連合国軍最高司令官総司令部（GHQ/SCAP）の文書、沖縄占領関係の文書、プランゲ文庫などが含まれています。これらの資料は、マイクロフィルムやデジタル画像で提供されており、閲覧の利便性が高められています。

3. 日系移民関係資料

中南米諸国やハワイなど、日本から多くの移民が渡った地域で収集された資料です。移民資料収集計画に基づいて集められたもので、図書、雑誌、新聞、日記、手紙などの文書資料のほか、聞き取りを録音したカセットテープ、マイクロフィルム、個人コレクションなどが含まれます。これらの資料は、移民の歴史や生活を研究する上で貴重な情報源となっています。

関連情報

憲政資料室に関するより詳しい情報は、以下の資料やウェブサイトで確認することができます。

関連文献
『みすず』276、1983年8-9月、特集「憲政資料室の35年」

関連項目
国立国会図書館
憲政記念館

外部リンク
国立国会図書館憲政資料室
憲政資料室の所蔵資料（リサーチ・ナビ・国立国会図書館）
「憲政資料」の検索・複写申込ガイド（国立国会図書館 憲政資料室）
「日本占領関係資料」の検索ガイド

憲政資料室は、日本近現代史の研究において欠かせない存在であり、貴重な資料を通じて歴史の解明に貢献しています。

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