国連平和賞

国連平和賞（United Nations Peace Medal）

国連平和賞は、国際連合が平和への貢献を称えて授与するメダルです。この賞は、音楽、文化、政治、宗教、映画など、様々な分野で平和のために尽力した個人や団体に贈られます。国連平和賞は、国際連合の活動を支援し、平和な世界の実現に貢献した人々の功績を称えることを目的としています。

沿革

国連平和賞は、第3代国際連合事務総長ウ・タントによって創設されました。当初は、各国代表間の習慣的な贈答品交換から発展し、後に国際連合総会議長としての貢献者にも授与されるようになりました。1971年10月24日の国連の日には、演奏家のパブロ・カザルスが国連本部で「Hymn to the United Nations」を演奏した際、ウ・タント事務総長から同賞が授与されました。

日本では、1979年に岸信介が受賞した際に「国連平和賞」と翻訳されました。外務省は、このメダルが事務総長の判断で贈られると説明しています。

主な受賞者

以下は、国連平和賞の主な受賞者の一部です。

アルフレッド・ウォーデン (1971年)
デイヴィッド・スコット (1971年)
ジェームズ・アーウィン (1971年)
パブロ・カザルス（1971年）
ディキシー・リー・レイ（1973年）
アレクサンダー・カルダー（1975年）
アルビン・エイリー（1982年）
アレン・ワインシュタイン（1986年）
シュリ・マタジ・ニルマラ・デヴィ（1989年）
マリンバ・ナンダヤパ
スティーヴン・スピルバーグ（1982年）
ケン・クラーゲン（1985年）
ベンポスタ子ども共和国（1992年）

日本人受賞者

多くの日本人も、個人または団体として国連平和賞を受賞しています。

岸信介（1979年） - 日本人初の受賞者。人口問題への貢献が評価されました。
山口シヅエ（1980年） - 女性として世界初の受賞。
福田赳夫（1981年） - 人口問題への貢献により受賞。
寺内タケシ（1981年）
笹川良一（1982年）
村上薫（1982年）
小坂善太郎（1982年）
池田大作（1983年）
並橋友也（1983年）
佐藤隆（1985年）
桑原武夫（1986年）
立正佼成会青年部（1988年）
鈴木俊一（1989年）
二階堂進（1991年）
オルケスタ・デ・ラ・ルス（1993年） - 芸術分野での日本人初の受賞。
カルロス菅野（1993年）
高田賢三（1998年） - ファッション賞。
角張由紀恵（2021年） - 音楽部門平和賞。

関連項目

ウ・タント

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