国道437号

国道437号：瀬戸内海と島々をつなぐ道

国道437号は、愛媛県松山市を起点とし、屋代島（周防大島）を経由して山口県岩国市に至る、全長約87.5キロメートルに及ぶ一般[[国道]]です。この路線は、瀬戸内海の多島美と、歴史ある地域を繋ぐ重要な役割を担っています。

海上区間とフェリー航路

特筆すべきは、四国と本州を結ぶ海上区間です。松山港（愛媛県松山市）から伊保田港（山口県大島郡周防大島町）までの約25.5キロメートルは、防予汽船（現・周防大島松山フェリー）のフェリー航路が国道に相当します。この区間は、瀬戸内海の穏やかな海峡を航行し、美しい島々や海岸線を望むことができます。フェリーは、車両だけでなく、徒歩での乗船も可能です。

大島大橋と本州への接続

周防大島と本州を繋ぐのは、大島大橋です。大島大橋は、大鼻瀬戸に架かるライトグリーンの重厚なトラス橋で、かつては有料道路でした。この橋からは、瀬戸内海の雄大な景色を一望でき、ドライバーに忘れられない旅の思い出を提供してくれます。

沿線の魅力と地域交流

国道437号沿線には、魅力的なスポットが点在しています。例えば、柳井市にある「ふれあいどころ437」は、都市農村交流施設として、地域住民と観光客の交流拠点となっています。旧柳井市立大里小学校跡地に整備され、木造平屋建ての本館や体験交流施設などが設置されています。

また、山口県周防大島町には「道の駅サザンセトとうわ」があり、地元の特産品や新鮮な食材を味わうことができます。

道路状況とバイパス

国道437号は、一部区間でバイパスが整備されています。岩国市周東町祖生から同市玖珂町にかけての祖生バイパスは、交通の円滑化に貢献しています。

歴史と管理

国道437号は、1982年（昭和57年）4月1日に一般[[国道]]として指定されました。現在、愛媛県と山口県がそれぞれ管轄しており、愛媛県中予地方局建設部道路第二課が松山市の区間を、山口県土木建築部道路整備課（柳井土木建築事務所、岩国土木建築事務所）が周防大島町から岩国市までの区間を管理しています。

まとめ

国道437号は、フェリー航路と大島大橋を組み合わせ、愛媛県と山口県を結ぶ、変化に富んだルートです。瀬戸内海の美しい景観と、沿線の魅力的な観光スポット、地域交流施設などを満喫できる、ドライブに最適な道路と言えるでしょう。 愛媛県松山市から山口県岩国市まで、このルートを通る旅は、きっと忘れられない思い出となるはずです。

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