国際グリム賞

国際グリム賞について

国際グリム賞は、児童文学の研究を奨励し、その発展に寄与することを目的として設立された、世界的な児童文学賞です。この賞は、グリム童話で知られるグリム兄弟の次男、ヴィルヘルム・グリムの生誕200周年と、大阪府立大手前高等学校の開校100周年を記念する事業の一環として、1986年に大手前高校の同窓会である金蘭会と大阪府立国際児童文学館が共同で創設しました。第1回の表彰は1987年に行われました。

国際グリム賞は、国際児童図書評議会（IBBY）が主催する国際アンデルセン賞と交互に開催されるため、表彰式は隔年で奇数年に行われるのが特徴です。この方式により、児童文学の世界における重要な賞が、バランス良く注目を集めるようになっています。

受賞者一覧

国際グリム賞は、これまでに多くの著名な児童文学研究者に授与されてきました。以下に、過去の受賞者の一部を紹介します。

第1回（1987年） - クラウス・ドーデラー（西ドイツ）
第2回（1989年） - ヨーテ・クリングベリ（スウェーデン）
第3回（1991年） - ジェームス・フレーザー（アメリカ）
第4回（1993年） - 鳥越信（日本）：財団法人大阪国際児童文学館・常務理事。「鳥越コレクション」を大阪府へ寄贈。
第5回（1995年） - ドニース・エスカルピ（フランス）
第6回（1997年） - テオドール・ブリュッゲマン（ドイツ）
第7回（1999年） - ジャック・ザイプス（アメリカ）
第8回（2001年） - ジャン・ペロ（フランス）
第9回（2003年） - ピーター・ハント（イギリス）
第10回（2005年） - マリア・ニコラエヴァ（スウェーデン）
第11回（2007年） - ジョン・スティーヴンス（オーストラリア）
第12回（2009年） - 神宮輝夫（日本）
第13回（2011年） - 蒋風（中国）
第14回（2013年） - キンバリー・レイノルズ（イギリス）
第15回（2015年） - ペリー・ノーデルマン（カナダ）
第16回（2017年） - ロバータ・シーリンガー・トライツ（アメリカ）
第17回（2019年） - 三宅興子（日本）
第18回（2021年） - 朱自強（中国）
第19回（2023年） - クレア・ブラッドフォード（オーストラリア）

これらの受賞者たちは、それぞれの研究を通じて児童文学の発展に大きく貢献しています。

関連情報

国際グリム賞に関心のある方は、以下の情報源も参考にしてください。

ニッサン童話と絵本のグランプリ
* 国際グリム[賞]]（大阪府立国際児童文学館）：[https://www.osaka-pref-intl-child.jp/activities/grimm/

国際グリム賞は、児童文学研究の重要性を広く社会に伝え、次世代の研究者を育成するための重要な役割を果たしています。

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