国際連合コンゴ民主共和国安定化ミッション

国際連合コンゴ民主共和国安定化ミッション（MONUSCO）

国際連合コンゴ民主共和国安定化ミッション（MONUSCO）は、コンゴ民主共和国の安定化を目的とした国際連合の平和維持活動です。フランス語では Mission de l'Organisation des Nations Unies pour la stabilisation en République démocratique du Congo と表記され、MONUSCO（モニュスコ）と略称されます。

設立と変遷

1999年11月、国際連合安全保障理事会決議1279に基づき、国際連合コンゴ民主共和国ミッション（MONUC）として設立されました。活動開始は2000年2月24日です。当初の目的は第二次コンゴ戦争の停戦監視でしたが、コンゴ民主共和国国内の安定化へと徐々に任務がシフトしていきました。

2006年の国民議会選挙、2010年の大統領選挙を経て、同年、国連安保理決議1925によって現在のMONUSCOへと名称が変更されました。これにより、文民保護とコンゴ民主共和国の能力向上に任務の重点が移されました。

2013年には、国連安保理決議2098に基づき、国連の平和維持活動としては初となる目標を絞った平和執行部隊である介入旅団（Force Intervention Brigade）を傘下に置きました。

活動内容

MONUSCOの主な任務は以下の通りです。

文民の保護（特に紛争地域における一般市民の安全確保）
反政府武装勢力の武装解除
コンゴ民主共和国の治安部門改革支援
コンゴ民主共和国の安定化とガバナンスの強化

組織

2023年現在、MONUSCOは17,753名で構成されており、そのうち14,660名が軍人です。本部を首都キンシャサに置いています。

課題と犠牲

コンゴ民主共和国は依然として情勢が不安定であり、MONUSCOの活動は困難を伴います。2023年12月31日現在でのMONUSCOの犠牲者は271名に達しており、これは国連平和維持活動史上4番目の多さです。

2025年1月23日には、M23（3月23日運動）がゴマに進軍する途上、平和維持活動に従事していた南アフリカ共和国、マラウイ、ウルグアイの兵士らが攻撃され、13名が死亡する事件が発生しました。

対応する武装勢力

MONUSCOが対応している主な武装勢力は以下の通りです。

ルワンダ解放民主軍
人民防衛国民会議
* マイマイ (コンゴ)

外部リンク

http://monusco.unmissions.org

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