園圃街雀鳥花園

園圃街雀鳥花園（ユエンポー・ストリート・バードガーデン）

園圃街雀鳥花園は、香港の九龍、旺角地区にある公園です。界限街、基提道、太子道西、園圃街に囲まれた場所に位置し、旺角大球場や花墟道にも近接しています。約3,000平方メートルの広さを持ち、中国式の建築様式が特徴的なこの公園は、鳥を愛する人々にとって特別な場所となっています。

歴史的背景

この公園は、もともと「雀仔街」と呼ばれていた康楽街にあった鳥専門店街を移転・再建する形で誕生しました。1996年3月に建設が開始され、1997年12月13日に完成しました。再開発計画の一環として、ランガムプレイスなどの大規模施設が建設される中で、この鳥専門店街の歴史と文化を守るために、現在の場所に公園が建設されました。公園内には約70もの鳥関連の店舗があり、かつての雀仔街の雰囲気をそのまま受け継いでいます。

施設の特徴

園内は中国式庭園として整備されており、その象徴として「牌坊」が建てられています。細長い形状の園内には、異なる庭園を区切る「洞門」が設置されています。50本以上の古木が生い茂り、道の両側には鳥を販売する店が並んでいます。花崗岩の床、釉薬瓦の屋根、200以上もの鳥をモチーフにした青白玉石の彫刻など、建築にも独特の魅力があります。また、界限街の入り口には、ワシの絵が描かれた壁画が飾られています。

鳥インフルエンザ対策

2004年に香港で鳥インフルエンザが確認された際、園圃街雀鳥花園も徹底的な衛生管理の対象となりました。清掃回数の増加、店舗の見回りの強化、鳥や排泄物を扱う際の店員の手袋着用義務化など、厳格な対策が実施されました。2007年には、公園内の一店舗で飼育されていたムクドリからH5N1型のインフルエンザウイルスが検出されたため、公園は一時閉鎖され、徹底的な消毒作業が行われました。その後、公園は再開され、店舗関係者には見舞金が支給されました。公園内は現在も禁煙です。

アクセス

• - MTR（地下鉄）:

- 觀塘線・荃湾線 太子駅B1出口
- 東鉄線 旺角東駅D出口

• - バス：多数の路線が利用可能

開園時間

午前7時から午後8時まで



出典

• - 康文署：園圃街雀鳥花園
• - 2008年10月：園圃街雀鳥花園の影像 - YouTube

園圃街雀鳥花園は、鳥を愛する人々にとって、また観光客にとっても、香港の文化と自然を感じられる貴重な場所です。中国式庭園の美しい風景を楽しみながら、様々な鳥たちとの出会いを満喫できるでしょう。

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