圓照寺 (小浜市)

圓照寺（えんしょうじ）

圓照寺は、福井県小浜市尾崎に位置する臨済宗南禅寺派の寺院であり、山号は地久山となっています。本寺の本尊は大日如来であり、その由来は大和国春日大社からの神託によって彫られた尊像を三笠山で祀ることに始まります。その後、南川の対岸に位置する谷田部地区の若狭堂谷に真言宗の遠松寺が建立され、現在の位置へと変遷していきました。

圓照寺は、文安元年（1444年）に南川の洪水により現在の場所に移転し、その際に名前を圓照寺に改めました。これ以後、臨済宗南禅寺派に改宗し、若狭観音霊場の第19番札所としても知られるようになります。

文化財の魅力

本寺には、重要文化財に指定されている貴重な文化財が数多く存在します。

• - 木造大日如来坐像: 平安時代に制作されたこの像は、高さ251.5cmで、伝春日仏師の作品とされています。この像は寄木造で形成されており、国宝や重要文化財に指定された63体の大日如来像の中で4番目に大きい存在です。また、北陸地方においては随一の大きさを誇ります。
• - 木造不動明王立像: 平安時代後期に作られたこの像は、檜材を用いた寄木造の技法で、高さ158.7cmとなっています。

自然豊かな庭園

圓照寺の庭園は、自然の地形を生かした回遊式庭園となっており、訪れる人々に静寂なひとときを提供します。また、この庭園はモリアオガエルの生息地としても知られ、自然環境を大切にしたい方にもおすすめです。

アクセス方法

この寺院へ訪れる際の交通手段は、JR小浜線の小浜駅から車で約15分の距離です。また、舞鶴若狭自動車道の小浜ICから約5km、若狭西部広域農道の木崎からは約2kmでアクセス可能です。近隣には、明通寺、萬徳寺、妙楽寺、多田寺、若狭彦神社、羽賀寺といった他の名所も数多く存在します。

圓照寺は、歴史的な背景や文化財だけでなく、自然や環境も楽しむことができるスポットとして、多くの参拝者に親しまれています。訪れる際は事前に開館情報を確認することをおすすめします。

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