土井利制

土井利制

土井利制（どい としのり）は、江戸時代中期の大名で、三河刈谷藩の第3代藩主です。刈谷藩土井家としては6代目にあたります。

生涯

明和5年（1768年）2月26日、先代藩主である土井利徳の長男として生まれました。幼少の頃から病弱であったと伝えられています。

天明3年（1783年）12月18日には、従五位下・兵庫頭に叙位・任官され、武士としての位を授かります。天明7年（1787年）12月16日、父である利徳の隠居に伴い、家督を相続し、刈谷藩の藩主となりました。

藩主となった利制ですが、その治世は決して順風満帆とは言えませんでした。寛政元年（1789年）8月には江戸城和田倉門番に任じられ、幕府の役職にも就きますが、病弱であったため、藩政は家臣に任せきりとなり、自ら積極的に関わることはありませんでした。その結果、藩政は混乱し、寛政2年（1790年）には領内で一揆が発生するという事態にまで発展します。

この一揆に対する対応の不手際を幕府から咎められ、翌寛政3年（1791年）には処罰を受けることになります。藩の財政も逼迫する状況の中、寛政6年（1794年）3月13日に27歳という若さで亡くなりました。その短い生涯は、病弱と藩政の混乱に翻弄されたものでした。

跡目は、弟で養子となっていた利謙が継ぎました。

系譜

父母
父：土井利徳（第2代刈谷藩主）
母：利紀 - 松平忠宜の娘

子女
種姫

養子
土井利謙 - 利徳の次男

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