土井利謙

土井利謙（どい としかた）

土井利謙は、江戸時代後期に三河国刈谷藩の第4代藩主を務めた人物です。刈谷藩土井家の7代目にあたります。

生涯

天明7年（1787年）11月29日、第2代藩主・土井利徳の次男として生まれました。兄である第3代藩主・土井利制には嗣子がいなかったため、利謙は養子となり、寛政6年（1794年）に兄の死去に伴い、わずか7歳で家督を継承しました。

藩主となった利謙は、享和3年（1803年）12月26日に奏者番に任じられ、同時に従五位下・伊予守に叙位・任官しました。その後、文化5年（1808年）4月には大坂加番に任じられ、大坂の警備にあたりました。文化10年（1813年）2月6日には山城守に遷任しましたが、そのわずか3ヶ月後の5月20日に刈谷城で27歳という若さで急逝しました。

跡は、実弟であり養子でもあった土井利以が継ぎました。

人物

若くして藩主となった土井利謙ですが、奏者番や大坂加番といった要職を歴任しており、幕府からの信頼も厚かったことが伺えます。短い生涯ではありましたが、藩主として藩政に尽力した人物と言えるでしょう。

系譜

父母
実父：土井利徳（第2代藩主）
養父：土井利制（第3代藩主）

正室、継室
正室：阿部正倫の娘
継室：土屋英直の娘
継々室：松平忠恕の娘

養子
土井利以（実弟、利徳の五男）

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