地方公務員法

地方公務員法について

地方公務員法（ちほうこうむいんほう）は、地方公務員の身分や服務、任免、労働関係などの基本的事項を定めた法律であり、施行日は1951年2月13日です。この法律は、地方公務員の職務環境を整備し、彼らの仕事の基盤を築くことを目的としています。

法の概要

この法律は、一般職の地方公務員全体に適用されますが、特別職の公務員に関しては例外があり、法律の特別な定めがない限り適用されません（第4条第2項）。内容としては、国家公務員法に基づくものであるものの、給与条例主義や地方公務員に対する労働基準法の一部の適用があり（第58条第3項）、いくつかの相違点が存在します。

制定の背景

地方公務員法は、1946年の大日本帝国憲法改正後に成立した日本国憲法の第92条に基づき、地方公共団体の組織や運営に関する法律の必要性が生じたことから作成されました。1947年には、地方自治法が制定され、公共団体の職員に地方公務員としての権利が与えられ、さらには国家公務員法によって国家公務員の身分については統一的に規定されました。しかし、地方公務員に関しては同様の法整備が進まず、法案の立案が待たれていました。

立法過程

1972年の第一次地方自治法改正で、地方公務員に関する規定の立法化が期待され、1948年にはその期限が設定されましたが、GHQとの協議により法案の作成が難航し、立法作業が遅延しました。最終的に地方公務員法案は1949年11月に閣議決定され、1950年に国会で可決されました。1950年1[[2月13日]]に法律が公布され、1951年2月に施行されることとなりました。

法律の構成

地方公務員法は、以下の章から構成されています。

• - 第1章 総則（第1条〜第5条）
• - 第2章 人事機関（第6条〜第12条）
• - 第3章 職員に適用される基準

- 第1節 通則（第13条・第14条）
- 第2節 任用（第15条〜第22条の5）
- 第3節 人事評価（第23条〜第23条の4）
- 第4節 給与、勤務時間その他の勤務条件（第24条〜第26条の3）
- 第4節の2 休業（第26条の4〜第26条の6）
- 第5節 分限及び懲戒（第27条〜第29条の2）
- 第6節 服務（第30条〜第38条）
- 第6節の2 退職管理（第38条の2〜第38条の7）
- 第7節 研修（第39条〜第40条）
- 第8節 福祉及び利益の保護（第41条〜第51条の2）
- 第9節 職員団体（第52条〜第56条）

• - 第4章 補則（第57条〜第59条）
• - 第5章 罰則（第60条〜第65条）

関連項目

この法律に関連する項目としては、地方自治法や地方公務員災害補償法があります。また、地方公務員法に関する情報はe-Gov法令検索やコトバンクなどで確認できます。

地方公務員法は、地方公務員の職務を法的に保護し、地方自治の根幹を支える重要な法律の一つです。

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