坂井大膳

坂井大膳（さかい だいぜん、生没年不詳）は、戦国時代の武将であり、清洲城主であった尾張守護代・織田大和守家、織田信友の重臣として知られています。小守護代、または守護又代とも呼ばれていました。諱は不詳です。

概要

『信長公記』によると、坂井大膳は坂井甚介、河尻与一（左馬丞）、織田三位らと共に、清洲織田大和守家の実権を掌握していました。天文13年（1544年）または天文16年（1547年）には、織田信秀が斎藤道三を攻めた加納口の戦いの隙を突き、清洲方が信秀の古渡城を攻撃しました。その後、大膳は甚介、与一と共に信秀の重臣であった平手政秀と交渉を重ね、翌年には和睦に至りました。

織田信秀の死後、天文21年（1552年）8月、大膳は松葉城の織田伊賀守と深田城の織田信次を人質に取り、信秀の後を継いだ織田信長に対して反旗を翻しました。これに対し、信長は叔父である織田信光の支援を受け、清洲に進軍。萱津において両軍は激突しましたが、大膳は信長軍に敗北し、甚介は討ち死にしました。松葉城と深田城は奪還されました（萱津の戦い）。

天文23年（1554年）には、大膳は与一、三位と謀り、傀儡であった守護斯波義統とその一門の城を攻め込み、義統を切腹させました。しかし、義統の遺児である斯波義銀の要請を受けた信長の反撃を受け、安食の戦いで大敗。与一と三位は討ち死にしました。翌天文24年（1555年）、大膳は再起を図り、織田信光を調略しようとしましたが、逆に信光の謀略にかかり、主君である織田信友は切腹させられ、清洲城も奪われました。大膳は駿河の今川氏の下に逃亡し、その後の消息は不明です。

演じた俳優

鈴木瑞穂（信長 KING OF ZIPANGU、NHK大河ドラマ、1992年）
中田浩二（織田信長、テレビ東京、1994年）

脚注

参考資料

信長公記

関連項目

坂井氏
* 坂井政尚

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