坂口弘

坂口 弘の生涯と革命活動

坂口 弘（1946年11月12日生）は、日本の新左翼活動家であり、元連合赤軍中央委員会書記長という経歴を持つ。彼はまた、歌人、テロリストとしても知られ、確定死刑囚でもある。彼の生涯は、学生運動や労働運動への参加、そしてその後の過激な革命活動に彩られている。

学生運動と新左翼への目覚め

坂口は千葉県富津市で育ち、父の死という早期の悲劇を経て社会に関心を持ち始めた。彼は中学時代から日本共産党に関心を持ち、大学進学後には東京水産大学に入学。この頃、彼は労働運動への志を抱き、大学生活を通じて多くの経験を重ねるが、情熱が大学の活動に影響を与え、最終的には中退を余儀なくされる。

中退後、大田区の印刷工場に勤める坂口は、警鐘グループに加入し、本格的な労働運動を開始した。彼は1968年には日本共産党左派神奈川県委員会に加わり、左翼活動の最前線に立つこととなる。活動を通じて、多くの仲間とともに多くの抗議行動や事件に参加し、その中でも特に羽田空港突入闘争では逮捕される場面もあった。

革命活動と連合赤軍

坂口はさらに活動を進め、革左人民革命軍との合体を経て、連合赤軍に参加。彼はナンバー3とされ、モノづくり革命に関与するが、その過程で数々の過激な行動に関わることとなる。上赤塚交番襲撃事件や山岳ベース事件では、多くの同志が命を落とし、彼自身もその渦中に巻き込まれていく。

特に山岳ベース事件においては、疑問を持ちながらも仲間の中で困難な局面に立たされ、総括を巡る緊張の中で生き延びることとなる。結局、彼は同志の命が失われる状況に直面しながらも地下に潜伏し続け、その後も革命運動を継続した。

あさま山荘事件と逮捕

坂口は1972年のあさま山荘事件で主導的な役割を果たし、事件を通じて多くの人々を巻き込み、最終的には逮捕される。この時、彼は母親の訴えにも無反応で様々な状況に対処しなければならなかったが、彼の行動はその後の裁判に多大な影響を与えることとなる。

裁判とその後

坂口は逮捕後、自身の行動を反省し始め、特に同志に対する殺人について疑問を持つようになる。彼は武装革命の必要性を見直し、1982年には東京地方[[裁判所]]で死刑判決を受け、控訴するもその後却下され、最終的に死刑が確定した。彼の死刑判決は、当時としては戦後最悪の数字であり、社会に衝撃を与えた。

獄中生活と著作活動

死刑の執行がなされない状況下で、坂口は短歌の制作や著作活動も行い、自身の経験を残すための試みを続けた。彼の著書には、連合赤軍の事件を振り返るものや、短歌集があり、彼の思いを後世に伝えようとしている。

他者の著作に対する抗議

坂口は、自身の著作が無断で引用されたことに対して抗議する姿勢を見せ、一部の著作に対して訴訟を起こすなど、自己の名誉を守るために戦ってきた。彼の生涯は、多様な経験と波乱に満ちた活動の連続であり、それが日本の歴史の中でどのように位置づけられるのか、今後も様々な視点から考察されるべきである。

もう一度検索