坂本実 (政治家)

坂本実

坂本実（さかもと みのる、1904年7月9日 - 1970年2月6日）は、日本の政治家、そして実業家として足跡を残しました。衆議院議員を3期務め、戦後の日本政治において重要な役割を果たしました。

生涯

[1904年]]7月、坂本実は山口県豊浦郡岡枝村（現在の[下関市菊川町）に生を受けました。若き日は地元の豊浦中学校（現山口県立豊浦高等学校）で学び、その後、山口高等商業学校（現・山口大学経済学部）に進学し、1927年4月に卒業しました。

政界での活躍

坂本実が政界に足を踏み入れたのは、1946年の第22回衆議院議員総選挙でした。山口県選挙区から日本自由党公認で出馬し、初当選を果たしました。その後、1947年の第23回、1949年の第24回総選挙でも連続当選し、3期にわたり衆議院議員を務めました。所属は、日本自由党、民主自由党と移り変わりました。

衆議院議員としては、農林委員長、農林政務次官などの要職を歴任し、特に農政分野でその手腕を発揮しました。しかし、1952年の第25回衆議院議員総選挙では落選し、政界を離れることとなりました。

人物像

坂本実は、実業界出身の政治家として、経済問題に精通していました。その知識と経験を活かし、戦後の吉田茂内閣のもとで、農政を中心に活躍しました。自由党内では、当初久原房之助の派閥に属していました。

家族としては、長男の坂本忠雄が新潮社の社員であり、文芸雑誌『新潮』の編集長を務めました。また、長女の静子は、参議院議員を務めた松岡満寿男に嫁いでいます。

著書

坂本実は、その見識を著書としても残しています。

『アメリカの農業と農村-アメリカ視察紀-』1951年

参考文献

佐藤榮作 著 伊藤隆 監修『佐藤栄作日記』 朝日新聞社、1998年
古川薫 著『惑星が行く―久原房之助伝-』日経BP社、2004年
衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年

関連項目

自由党 (日本 1950-1955))
久原房之助

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