坂東巳之助 (2代目)

二代目 坂東 巳之助

二代目坂東巳之助（ばんどう みのすけ）は、1989年9月16日に東京都で生まれた歌舞伎役者であり、日本舞踊『坂東流』の家元でもあります。彼の本名は守田光寿（もりた みつひさ）であり、ホリプロ・ブッキング・エージェンシーに所属しています。身長173cm、体重56kgの彼は、屋号として大和屋を持ち、定紋は三ツ大、替紋は花勝見です。彼は、歌舞伎名跡「坂東巳之助」の当代として、日々、伝統芸能の再生を目指しています。

家族背景と教育

坂東巳之助は、音楽や舞台に囲まれた家庭で育ちました。彼の父は五代目坂東八十助（後に十代目坂東三津五郎）であり、母は元宝塚歌劇団の男役スターである寿ひずるです。これにより、彼は幼少期から多くの芸事に親しむ環境にありました。日本舞踊や長唄三味線などの多様な稽古を受けて育ち、特に日本舞踊では坂東流の家元の指導を受けました。

アマチュアバンドの活動

2006年には、船出として本名の守田光寿でアマチュアバンド「ZERO click」を結成し、ドラムを担当していましたが、メンバーの大学受験に伴い活動を一時休止しました。その後、役者や床山らとのバンド「KBK 48」にも参加しており、自作の楽器や音楽に対する熱意は高いものです。自宅にはドラムセットや多くのギターを所有し、音楽は彼の生活の重要な一部となっています。

歌舞伎の道への決意

家庭環境の影響や厳しい稽古により、役者になることに対して躊躇いも見せましたが、最終的には歌舞伎の道を進む決意を固めました。彼は特に若い観客へ向けて歌舞伎の魅力を広げることに力を注ぐ姿勢を見せています。2024年の歌舞伎公演『新春浅草歌舞伎公演』では、名作『神楽諷雲井曲毱（どんつく）』を上演し、江戸時代のエンターテイメントを観客に体験させることを目指しています。

略歴

彼の初舞台は1991年、歌舞伎座での『八代目坂東三津五郎十七回忌追善』において唐子役を演じたときです。その後、1995年に正式に二代目坂東巳之助を襲名し初舞台を飾りました。2015年には、日本舞踊『坂東流』の家元を受け継ぎました。彼は2018年に結婚し、家庭を持ちながらも歌舞伎と日本舞踊の伝統文化の保持に尽力しています。

彼の人生は数多くの舞台、映画、テレビドラマで彩られており、今後の活動にも期待が寄せられます。彼は重要無形文化財に認定され、伝統歌舞伎の保存活動にも積極的に関与しています。受賞歴も多く、特に国立劇場奨励賞や松尾芸能賞を受けており、彼の今後の活動にも注目が集まっています。

今後の活動

坂東巳之助は、今後も多方面での活動を通じて、日本の伝統文化の普及に貢献し続けるでしょう。特に若い世代にもアピールできる演目に挑み、歌舞伎の未来に力を注いでいくと考えられます。

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