垣原賢人

垣原賢人：プロレスラーから昆虫愛好家へ至る波瀾万丈な人生

1972年生まれの垣原賢人は、日本のプロレス界で活躍したレスラーであると同時に、ミヤマクワガタコレクターとして知られるミヤマ☆仮面としても活動している。愛媛県新居浜市出身で、O型。

プロレスラーとしてのキャリア：UWFから新日本プロレスへ

垣原のキャリアは、1989年、新生UWFのオーディション合格から始まる。長井弘和（現：長井満也）、冨宅祐輔（現：冨宅飛駈）らと同期で、1990年8月、横浜アリーナでの冨宅祐輔戦でデビュー。その後UWFインターナショナル（Uインター）に移籍するも、旗揚げ戦で骨折し長期欠場を余儀なくされる。

Uインター時代には、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビルで武者修行を行い、ビル・ロビンソンからキャッチ・アズ・キャッチ・キャンを学ぶ。ニールキックや掌底といった得意技を武器に頭角を現し、ゲーリー・オブライトを破る金星を挙げるなど、田村潔司と共にUインターの次世代エース候補として期待された。幾度となく対戦した田村潔司との試合は名勝負として語り継がれている。新日本プロレスとの対抗戦では佐々木健介を破るなど、第一線で活躍した。

Uインター崩壊後はキングダムに参加するも、団体の方向性と自身のスタイルの相違から徐々に存在感が薄れていく。全日本プロレスに移籍し、高山善廣、ゲーリー・オブライトらと「第2次TOP」として活動。その後、三沢光晴率いるアンタッチャブルに参加するが、2000年の全日本プロレス分裂騒動に伴いプロレスリング・ノアに移籍。しかし、旗揚げ戦後すぐに退団し、全日本プロレスにフリーとして復帰。その後、新日本プロレスに入団し、2003年にはBEST OF THE SUPER Jr.で優勝を果たす。

2006年、頸椎椎間板ヘルニアにより現役を引退。引退試合は金本浩二戦で、Uインター時代のメンバーも参加する盛大なセレモニーが執り行われた。

ミヤマ☆仮面としての活動：昆虫とプロレスの融合

引退後は、「ミヤマ☆仮面」として、昆虫イベントをプロデュースするなど、第二の人生を歩み始める。5歳の息子である「ちびミヤマ仮面」もプロレスラーとして活動。ゴールドジムのトレーナーやIWGP実行委員としても活動し、2011年には一時的にプロレスに復帰するなど、精力的に活動を続けている。

病気と復帰：悪性リンパ腫との闘い

2014年、悪性リンパ腫を公表し闘病生活に入る。2015年には自伝『Ｕの青春～カッキーの闘いはまだ終わらない』を出版。2017年には藤原喜明とのシングルマッチで復帰を果たし、2018年にはWRESTLE KINGDOM 12でニュージャパンランボー優勝を飾るなど、プロレスラーとしての活躍を継続している。

得意技と入場テーマ曲

垣原の得意技はマシンガン掌底、カッキーカッターなど多岐に渡る。入場テーマ曲には尾崎豊の楽曲を使用しており、尾崎豊の大ファンとして知られる。

家族

長女はアイドルグループ「バクステ外神田一丁目」に所属し、現在はフリーランスのアイドルとして活動。長男は「ちびミヤマ仮面」としてプロレスデビューを果たし、現在はご当地ヒーローとして活躍している。

垣原賢人の足跡は、プロレス界に、そして昆虫界にも大きな影響を与え続けている。彼の多様な活動は、多くの人々に勇気と感動を与え続けている。

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