城陽さんさんバス

城陽さんさんバスの概要

城陽さんさんバスは、京都府城陽市が運行する地域に密着したコミュニティバスです。正式名称は「城陽市コミュニティバス」で、運行は2007年に決定された愛称が使用されています。この愛称は、城陽市の市制施行35周年を記念して全国から公募され、京都府立京都すばる高等学校の女生徒が提案した「城陽さんさんバス」が選ばれました。

このバスは、1995年に運行を始め、市が京阪宇治交通に運行を委託していましたが、その後京都京阪バスに受託業務が移行しました。運行は八幡営業所が担当しており、城陽市と京都京阪バスの協力によって、安全で快適なサービスを提供しています。

運行の特徴

城陽市では、運行経費の一部を補助しており、また新型車両の購入費も助成しています。市の公式ウェブサイトでは、「市バスではありません」という説明がされており、これは京都市営バスなどの公営バスとの違いを明示したものです。このため、一般的な市営バスとは異なり、城陽さんさんバスは地域密着型のコミュニティバスとしての役割を果たしています。

現在運行されているのは、北東部と南西部を結ぶ「鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線」と「プラムイン城陽長池線」の2つの路線です。これらの路線は、JR城陽駅や近鉄寺田駅と接続しており、市内の主要施設や住宅地を便利に結ぶよう設計されています。特に、JR城陽駅バス停では路線間の無料乗り継ぎが可能で、利便性を向上させています。

平日・休日を問わず、両路線は毎日同じダイヤで運行しており、昼間の時間帯は「鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線」が30分間隔、「プラムイン城陽長池線」は1時間間隔となっています。これにより、通勤や通学、買い物などの移動にも便利です。

運賃とサービス

運賃は均一制となっており、大人は150円、小人は80円で利用できます。ICOCAや交通系ICカードも利用でき、乗車券の支払いがスムーズに行えます。しかし、専用の回数乗車券や定期券は販売されておらず、利用者には柔軟なサービスが求められます。また、障害者割引制度も設けられており、障害者手帳を提示することで運賃が半額になります。

車両について

現行の車両は、小型ノンステップバスの日野・ポンチョが使用されており、運行路線に合わせたカスタマイズが施されています。「鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線」にはロングボディの2ドア車両が、「プラムイン城陽長池線」にはショートボディの車両が配備されています。また、車両には専用のラッピングが施されており、視覚的にも識別可能なデザインとなっています。例えば、「鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線」はピンク基調のカラーリングが施され、「プラムイン城陽長池線」はグリーン基調で仕上げられています。

まとめ

城陽さんさんバスは、地域の交通手段を支える大切な存在です。運行体系や路線、サービスが充実しており、市民のニーズに応えています。今後も地域の発展に寄与し続けることを期待されています。

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