埼玉県立越ヶ谷高等学校

埼玉県立越ヶ谷高等学校

埼玉県立越ヶ谷高等学校は、埼玉県越谷市に所在する全日制・定時制の普通科を有する男女共学の高等学校です。通称「越高（こしこう）」として地域に親しまれています。

概要

1926年（大正15年）に越ヶ谷町立越ヶ谷実践女學校として開校した長い歴史を持ちます。2011年度の入試では、前期選抜で約2倍、後期選抜で約1.7倍の競争率でした。1948年（昭和23年）に埼玉県立越ヶ谷高等学校となって以来、2009年（平成21年）度までに2万人を超える卒業生を送り出しています。

2000年（平成12年）度からは学力向上実践推進校として二学期制を導入し、65分授業の実施や進学型単位制の採用など、生徒の進路実現を支援する様々な教育改革に取り組んでいます。また、規律やマナーといった基本的生活習慣の確立にも力を入れていますが、基本的には自由な校風が特徴です。学校名は「越谷高校」ではなく「越ヶ谷高校」である理由は、設立当時の地名が越ヶ谷町であったことによります。

進学

卒業生の進路は、約85%が現役で大学に進学しており、国公立大学への進学者も多数います。

沿革

1926年（大正15年）：越ヶ谷町立越ヶ谷実践女學校として開校
1928年（昭和3年）：越ヶ谷町立実科女學校に改称
1930年（昭和5年）：埼玉県に移管、埼玉縣立越ヶ谷高等女學校に改称
1935年（昭和10年）：校歌制定（作詞：高野辰之、作曲：澤崎定之）
1948年（昭和23年）：埼玉県立越ヶ谷女子高等学校設置、定時制課程設置
1949年（昭和24年）：埼玉県立越ヶ谷高等学校に改称、男女共学化
1962年（昭和37年）：体育館兼講堂落成
1969年（昭和44年）：陸上競技場造成完了
1984年（昭和59年）：創立60周年記念「白梅館」竣工
1989年（平成元年）：33学級、生徒定員1,573名となる
2000年（平成12年）：二学期制に移行
2002年（平成14年）：65分授業導入
2003年（平成15年）：単位制導入
2010年（平成22年）：25学級、生徒定員1,000名となる
2016年（平成28年）：三学期制に移行

教育目標・教育方針

教育目標

全人的な教育を推進し、平和的な国家及び社会の有為な形成者としての資質を育成します。

教育方針

生徒一人ひとりの進路希望、特に進学希望の実現に努めます（個に応じた教育）。
自らの責任を自覚して、積極的に学び、考え、行動する人間を育成します（自己責任）。
規律を重んじ、知・徳・体の調和のとれた人間を育成します（人間的総合力）。

校章

1933年（昭和8年）に制定された校章は、梅の花を模した外輪と、中心部に高校の「高」の字を配したデザインです。男女共学化に伴い、中心部の字は「女」から「高」に変更されました。

制服

男子は黒色の学ラン、女子は紺色のブレザーが制服です。

学校行事

タンポポ広場：入学直後の新入生歓迎会。部活動や有志団体がパフォーマンスを披露します。タンポポが咲き誇る場所に由来します。
遠足：各学年が5月下旬から6月上旬に実施。
体育祭：毎年6月開催。学年混合チームで競い合います。
越高祭（文化祭）：毎年9月開催。クラスや部活動、有志団体が様々な企画を行います。
修学旅行：2年生が12月上旬に沖縄へ3泊4日で行きます。
予餞会：毎年12月開催。1・2年生が卒業する3年生を送り出す会です。
球技大会：毎年3月に1・2年生のみで開催。クラス対抗で各種球技を行います。

施設

屋内施設

HR（ホームルーム）棟：ホームルームや授業で使用する4階建ての建物です。
特別教室棟：理科実験室、音楽室、美術室など、特別な設備が必要な授業で使用する4階建ての建物です。
管理棟：職員室、事務室、校長室など学校の中枢となる2階建ての建物です。
体育館：バスケットボールコート3面分の広さを持つメインアリーナで、体育の授業や部活動、集会などに使われます。
格技室：柔道場と剣道場があり、授業や部活動で使用されます。
白梅館：食堂と合宿所として利用される建物です。
部室棟：部活動の部室が2棟あります。

屋外施設

グラウンド：350mトラックやサッカーコート、野球コートを備えています。
プール：50m×13mの屋外プールです。
その他：テニスコート、多目的コート、ハンドボールコート、弓道場もあります。

部活動

運動部

野球部、ボート部、水泳部、陸上競技部、サッカー部、女子サッカー部、弓道部、男子バスケットボール部、女子バスケットボール部、男子バレーボール部、女子バレーボール部、男子硬式テニス部、女子硬式テニス部、バドミントン部、男子卓球部、剣道部、ハンドボール部、少林寺拳法部、アーチェリー部、女子ダンス部

文化部

美術部、茶華道部、吹奏楽部、軽音楽部、演劇部、漫画文芸部、書道部、箏曲部、家庭科部、英語部、科学部、ソフトウェア研究部

著名な卒業生

池田綾子（歌手）
三遊亭五九楽（落語家）
三遊亭吉窓（落語家）
寺尾友美（アイドル）
二階堂絵美（元福島放送アナウンサー、フリーアナウンサー）
鳳八千代（女優、宝塚歌劇団卒業生）※中退
町屋良平（小説家）
伊藤岳（参議院議員、日本共産党）
日比あゆみ（元チューリップテレビアナウンサー）
伊原喜則（株式会社アイテン創業者）
高橋努（元越谷市長）

交通

東武スカイツリーライン越谷駅東口より徒歩20分
東武スカイツリーライン北越谷駅東口より徒歩20分

関連項目

埼玉県高等学校一覧
旧制中等教育学校の一覧 (埼玉県)

外部リンク

埼玉県立越ヶ谷高等学校
蒲公英倶楽部
* 越ヶ谷高校同窓会ホームページ

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